国内初「木のホワイトボード」-地元工房が「木の新しい価値観」提案

デザイナーやクリエーターなどに意見を聞きながら細部の見直しやブラッシュアップなどを繰り返し、3台目の試作品を経て納得いくものが完成したという

デザイナーやクリエーターなどに意見を聞きながら細部の見直しやブラッシュアップなどを繰り返し、3台目の試作品を経て納得いくものが完成したという

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 特注家具製作や店舗設計・施工を手がける「綾取り」(那覇市繁多川1、TEL 098-894-4321)は3月17日、同社の販売サイト「日々木(ひびき)」で自立型木製ホワイトボード「ブレスト」の販売を始めると発表した。同社が販売を行い、製造は注文家具製作「木工房 樵(きこり)」(八重瀬町)が手がける。

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 ブレストは、高さ182センチ×横幅175センチ×奥行き53センチ。総重量は23キログラム。テーブルやいすによく用いられるタモ材を使用し、カラーはダークブラウン1色のみ。ホワイトボード部は縦90センチ×横120センチで、金属を下地にガラスを高温で焼き付けるホーロー仕上げを採用した。組み立て式で、所要時間は約50分。

 同社の松本幸治社長は「事務用品のメーカーに問い合わせてみたが、企画にはあがったが強度や安定性の問題で断念したと聞いた。この問題を解決した国内で初めての木のホワイトボードでは」と話す。続けて「木の素材感と木工技術で新しい価値観のホワイトボードを創作してみたいと昨年10月ごろより設計、制作を始めた。デザイナーやクリエーターなどに意見を聞きながら、細部の見直しやブラッシュアップを繰り返しやっと納得のいくものができた」と自信をのぞかせる。

 製造を担当する樵の比嘉良邦さんは「3台目の試作品を経て完成した。自分の作風とは違う洗練されたデザインで、戸惑いもあったが何とか形になった。木材も吟味し木目の美しさも考慮した。組み立て式のため作りやすさや強度面に気を使った」と話している。

 松本社長は「デザインオフィスやレストランなど、クリエーティブ関係の人たちにターゲットを絞り込んだかなりニッチな商品だが、今後も新しい木の価値観を提案していきたい」とも。

価格は、147,000円。受注生産で完成までに1月半~2カ月を要する。月間15台の販売を目指す。東京などで委託販売を行う予定だという。

創作木工ラボ・日々木(ひびき)

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