那覇で「紅型作品展」-170作品展示、会員によるファッションショーも

作品は、伝統の技法を用い天然顔料で染め上げる本来の紅型で、会員それぞれ一人で作業を行い完成させたもの

作品は、伝統の技法を用い天然顔料で染め上げる本来の紅型で、会員それぞれ一人で作業を行い完成させたもの

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 那覇・国際通り沿いの複合施設「てんぶす那覇」(那覇市牧志3、TEL 098-868-7810)で9月30日より、一染会(いっせんかい)による紅型作品展「夢・彩・遊」が開催されている。同会では3年に1度、作品展示会を開催しており今回で5回目。主催は「やふそ紅型工房」(大道、TEL 098-887-2065)。

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 一染会は、同工房が那覇市や沖縄市の公民館で開講する紅型教室を終え、さらに技術の向上を目指す人たちの集まりで現在会員数は65人。会場では会員45人の約170作品を展示する。内容は、打ち掛け、着物、振り袖、八掛け、帯、タペストリー、スーツ、かりゆしウエア、テーブルセンター、スカーフ、ストール、コサージュ、日傘、バッグ、草履、小物類など多彩な作品が並ぶ。

 同工房の屋富祖幸子さんは「生活の中に紅型を取り入れてほしいという思いが基本にある」とし、「先人から継承してきた伝統の技法を用い、天然顔料で染め上げる本来の紅型を目指している。作品はデザインから染めまで、会員それぞれ一人で作業を行い完成させたもの」と話す。「自分で染めた紅型で琉球舞踊を踊りたいと打ち掛けを作った人、染めだけでなく裁縫までも自分でこなし洋服に仕立てる人もいる」と屋富祖さん。

 「最終日には、会員が自分の作品を身にまとい、モデルとしてファッションショーに出演する。親子や夫婦での参加など家族の応援もある手作りのほほ笑ましいショーなので、こちらもぜひ見てほしい」(屋富祖さん)と来場を呼びかけている。

 閲覧時間は10時~19時(最終日は17時まで)。ファッションショーは10月5日15時より開催。入場無料。10月5日まで。

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