那覇・平和通りに「アンティーク着物」店-石垣島から那覇へ進出

明治、大正、昭和初期に大流行した着物「銘仙(めいせん)」や帯をメーンに、八重山民具や古布を使った雑貨やアクセサリーも用意した

明治、大正、昭和初期に大流行した着物「銘仙(めいせん)」や帯をメーンに、八重山民具や古布を使った雑貨やアクセサリーも用意した

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 古布販売や古布を使ったオリジナルの服や小物を扱う「やちむん館工房 紗夢紗蘿(さむさら)」(石垣市白保)は10月5日、那覇・平和通り牧志公設市場衣料部向かいに初の姉妹店「紗夢紗蘿 牧志石敢當店」(那覇市牧志3、TEL 098-862-5018)をオープンした。石敢當(いしがんとう)は、T字路や三叉路などの突き当たりに設ける魔よけのことで、店がY字路とT字路の角にあるため店名に入れたという。

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 店舗面積は約3坪で、内装や看板はスタッフが4日間で仕上げた。リサイクル家具をディスプレー台やレジ机として使うなど工夫したという。

 明治、大正、昭和初期にかけて気軽なおしゃれ着として大流行したという着物「銘仙(めいせん)」や帯をメーンに、アダンのぞうりや鍋敷き、月桃の枕などの八重山民具や、古布を使ったはし袋、小物入れ、ストラップなどの雑貨やアクセサリーも用意した。着物の価格帯は1,050円~12,600円で、3,000円前後のものが主流だという。

 那覇への出店について本店の池原美智子社長は「当初まったく考えてなかった」といい、台風で那覇に足止めされ、たまたま平和通りを歩いていた際にこの物件を見て一目で気に入りすぐに出店を決意。約3週間でオープンまでこぎ着けたという。

 池原社長のいことで牧志店の柳田京子店長は「アンティーク着物を扱っている店は那覇では珍しいと思う。琉球舞踊の稽古着や小物の材料、リメークしてワンピースに仕立てたいなどと購入していく人が多く、70~80代の女性観光客が『懐かしい』と言ってよくのぞいていく」と話す。「大正ロマンを感じさせる柄をそろえているので、ぜひ見てほしい」とも。

 営業時間は10時~19時。

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