那覇で32人の陶芸展-伝統陶芸・表現陶芸など各ジャンルの作家が集結

表現やジャンルの違う陶芸作家32人が集まり合同展を開くのは、県内でも初めてだという

表現やジャンルの違う陶芸作家32人が集まり合同展を開くのは、県内でも初めてだという

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 沖縄県立博物館・美術館(那覇市おもろまち3)県民ギャラリーで2月23日、県内で活躍する陶芸作家32人の作品を展示する陶芸展「TOUGEI OKINAWA 10-30」が始まった。「10」は2010年を、「30」は参加する陶芸家を意味する。主催は、文化庁、ヤキモノチカラ実行委員会。文化庁の文化芸術振興プランの一環で、美術工芸プロデュースを手がける「RyuQ Arts」(安謝2)が企画した。

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 同展では、「沖縄の現在 32名の陶芸 『今』という時軸でつながる作家の感性と表現」をサブワードに、「今まさに沖縄で起こっている陶芸」の現状を紹介するほか、作家同士の交流の場としての役割も込めた。沖縄県内で活躍する20~60代の陶芸家、陶アーティスト32人が参加し、大皿やカップなどの器、オブジェ、大壺、シーサー、インスタレーションなど、色や形、モチーフなど個性あふれる作品が並ぶ。作品はすべて同展のために作られた新作だという。

 RyuQ Artsの井上緑さんは「グループ展などこれまで行われていたが、伝統陶芸や表現陶芸などさまざまなジャンルの作家30人以上が参加した陶芸展は県内で恐らく初めて」とし、「今回はテーマを設けずに、作家が今もっとも力を入れている、興味のあるモチーフや表現方法で自由に作ってもらった。陶というと器などを思いがちだが、その世界は広く深い。それを感じてもらえれば」と話す。

 「文化は作家や評論家だけではなく、見る側や使う側、環境も含めて『文化力』が向上するものだと思う。今回の展示会が『沖縄の文化力』の向上と発展につながる一つのシーンになればうれしい。作家にアンケートを出したが作家の個性や指向が垣間見える。ホームページで紹介しているのでこちらも見てもらえたら」とも。

 閲覧時間は9時~18時(金曜・土曜は20時まで)。入場無料。今月28日まで。

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