那覇で3館合同企画展-国指定重文、県指定など貴重な原本78点展示

正史、日記、説伝、規模帳(指針文書)、儀礼歌謡集、組踊集、工工四(くんくんしー、3線楽譜)、詩集、書、絵図など貴重な文献の原本78点が並ぶほか、写真やパネルも

正史、日記、説伝、規模帳(指針文書)、儀礼歌謡集、組踊集、工工四(くんくんしー、3線楽譜)、詩集、書、絵図など貴重な文献の原本78点が並ぶほか、写真やパネルも

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 沖縄県立博物館・美術館(那覇市おもろまち4)県民ギャラリーで11月30日、琉球大学附属図書館・沖縄県立図書館・沖縄県立博物館美術館の3館が所有する沖縄に関する貴重な古文献類を一般公開する合同企画展「宝庫からのメッセージ~琉球・沖縄の貴重資料~」が始まった。

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 沖縄県立図書館は開館100周年、琉球大学附属図書館が開催している貴重資料展が今年10回目、沖縄県立博物館・美術館は開館3年目となる節目の年に、各館が所蔵する郷土関係の貴重書を一堂に集めて合同企画展を開く。

 「琉球の歴史」「琉球の精神」「琉球の文物」に分けられた会場には、沖縄県指定有形文化財の琉球王朝最初の正史「中山世鑑(ちゅうざんせいかん)」をはじめ、国指定重要文化財の古謡集「おもろさうし(尚家本)」、肉指定重要文化財の首里王府が編纂した古語辞典「混効験集(こんこうけんしゅう)」など、正史、日記、説伝、規模帳(指針文書)、儀礼歌謡集、組踊集、工工四(くんくんしー、3線楽譜)、詩集、書、絵図など78点が並ぶ。そのほか、写真やパネルなど約100点も展示。

 琉球大学附属図書館情報サービス課沖縄資料担当の松原敏夫さんは「3館合同展は初めて。研究者でもめったに見られない、一般公開していない貴重な原本を持ち寄った。小さな島でありながら多様な歴史、文化を持つ沖縄を知るチャンス。ぜひ若い人に見てもらいたい」と来場を呼びかける。

 開催時間は9時~18時(金曜・土曜は20時まで)。月曜休館。入場無料。今月12日まで。12月4日14時から、大城學琉球大学教授による特別講演「學先生が語る琉球芸能」も予定。問い合わせは、琉球大学付属図書館情報サービス課(TEL 098-895-8697)まで。

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