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那覇で中国引き揚げの漫画家12人の作品展-少年期の記憶伝える

漫画家の森田拳次さんらが呼びかけ1995年に立ち上げた「中国引揚げ漫画家の会」が編集した画集「中国から引き揚げ~少年たちの記憶」から選出した作品が並ぶ

漫画家の森田拳次さんらが呼びかけ1995年に立ち上げた「中国引揚げ漫画家の会」が編集した画集「中国から引き揚げ~少年たちの記憶」から選出した作品が並ぶ

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 沖縄県立博物館・美術館(那覇市おもろまち4)の県民ギャラリーで2月15日、幼少期を中国で過ごし日本敗戦前後に日本へ引き揚げてきた漫画家12人の漫画展「中国から引き揚げ~少年たちの記憶」が始まった。同展は日本中国友好協会60周年記念企画で、昨年5月から全国を巡回している。

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 出品者は、赤塚不二夫、上田トシコ、北見けんいち、高井研一郎、ちばてつや、林静一、バロン吉元、古谷三敏、森田拳次、山内ジョージ、山口太一、横山孝雄の12人。

 作品は、漫画家の森田拳次さんらが呼びかけ戦後50年目の1995年に立ち上げた「中国引揚げ漫画家の会」が編集し2002年に出版された画集「中国から引き揚げ~少年たちの記憶」から複製したパネル56点が並ぶ。「中国に暮らしていたボクら」「暮らしの中の戦争」「敗戦8月15日からの暮らし」「引き上げの旅がはじまった」「海を渡って日本へ」のテーマに分けて展示する。

 日本中国友好協会理事の中野澄子さんは「当時少年だった作者たちが、記憶をたどり自らの体験を基に描いた作品はいや応なしに胸に迫ってくる」とし、「沖縄での開催は他府県とは違う意味がある。子どもたちにぜひ見てもらいたいと思い作品の展示位置を下げた。作品には、戦争に反対し平和を願う気持ちが表現されている。作品を通して何か感じてもらえたら」と来場を呼びかける。

 開催時間は9時~19時(金曜・土曜は20時まで)。入場無料。今月20日まで。

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