家族のつながりを描いた映画「ばななとグローブとジンベエザメ」の先行上映と舞台挨拶がロケ地、沖縄にある桜坂劇場(那覇市牧志3、TEL098-860-9555)で行われた。
年金と店の売り上げを持って失踪した父を探しに出る息子の姿を縦軸にし、家族と人生の機微を織り込んだ物語は小気味よく展開する。矢城潤一監督の演出は「奇をてらわずに堂々と正面から描いている」「画づくりもどっしりと構えた構図で、出演者を上手に巧みに動かしている」「現代の小津安二郎と賞賛されるにふさわしい」と評価は高い。
舞台挨拶では、馬渕晴子さんの遺影を持って登壇。「舞台挨拶は馬淵さんと一緒に挨拶をしよう」と出演者やスタッフの間で決まったという。矢城潤一監督、中原丈雄さん、黒田福美さん、川上麻衣子さん、河口恭吾さん、新城希空くん(子役)、プロデューサーの大城英司さんが挨拶をした。また、河口恭吾さんのミニライブも行われた。
同劇場では、12日に引き続き13日にも上映と共に舞台挨拶か行われる。また19日・20日には、塩谷瞬さんの登壇も予定する。