4日間で本格的な三線づくり-製造販売会社が「職人塾」開講へ

4月下旬に行われた第1回目の「三線職人塾」には18人が参加

4月下旬に行われた第1回目の「三線職人塾」には18人が参加

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 沖縄の伝統楽器の三線(さんしん)や太鼓、家具などの製造販売を手がける「新城工作所」(浦添市大平1)は、未経験者でも本格的な三線が製作できる「三線職人塾」への参加者を呼びかけている。開講は4月下旬に続き2回目。

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 同塾では、棹の図面引きから削り出しから仕上げまでの工程を4日間で仕上げるもの。棹には高級素材の黒檀を使用ほか、チーガ(胴)は本皮張り、カラクイ(糸巻き)、ティーガ(胴巻き)、絃も高級品が使われるという。製作する型は真壁(マカビ)型、与那城(ユナー)型、南風原(フェーバラー)型から選べる。出来上がった三線は持ち帰ることができるほか、棹の「磨き」や「塗り」にも無料で対応する。

 同社は「三線製作の蓄積されたノウハウがあり、4日間で完成させることが可能」とした上で、「未経験者でも職人が最後まで丁寧に指導するので必ず完成できる」と話している。「前回は18人の参加があり県外からも多くの参加者があり好評だった。三線は弾けないがオリジナル三線作りを作りたいという人や孫や妻へのプレゼントする人、三線職人を目指す人の参加もあった」とも。

 同塾開講のきっかけについて「7年ほど前に県や市などの依頼で雇用対策として三線職人育成プログラムをボランティアでやってきた。その経験やノウハウがあり何とか事業化できなかと試行錯誤の末やっと形にできた」(同社)という。

 「この塾は1度受講したら『終わり』というビジネスではない。新しい顧客の創出や三線ファン層の拡大をはじめ、受講者の腕が上がれば職人としてその確保にもつながる積極的なもの。三線業界の新しいビジネスモデルに育ってくれたら」(同社)。

 開講期間は、7月26日~29日の毎日10時~17時。参加費は10万円。応募資格は18歳以上で、定員15人。応募締め切りは6月29日で、同社ホームページからも受け付ける。

新城工作所「三線職人塾」

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