JTB、沖縄観光で「着地型商品」を試験販売へ-全国初

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 旅行業大手のJTB沖縄(那覇市久茂地2、TEL 098-860-7704)は7月1日より、沖縄を訪れる観光客を対象に着地型商品「Rikka(りっか)おきなわ」のテスト販売を開始する。「Rikka」は沖縄の方言で「Let’s」と同様の「さあ~しよう」の意味。

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 同商品は、同社が4月に沖縄支店に設置した沖縄事業開発委員会が開発。「大手旅行社が同様の商品を開発、販売するのは初めてでは」(同社)という。

 着地型商品とは、旅行出発前に出発地では拾えない需要を着地側(到着地)で吸収する商品で、沖縄ではその日の天気や気分次第で当日の行動を決める観光客が多く、従来ではこうした観光客のニーズに応えられなかったという。

 同商品は、ガイドツアーや伝統文化体験、エステなどの観光コンテンツの情報提供や予約代行を行うもので、観光客は電話1本で同サービスが無料で受けられる。沖縄の観光関連企業と提携し「石垣・宮古日帰りツアー(那覇空港発着)」「那覇市街角ガイド」「名護漁港競り市体験とホテルレストランでのおまかせ料理」などのほか、エステ、マリンスポーツなど幅広いジャンルのコンテンツ100種類以上をそろえニーズに応えていく。クーポン引き換えなどの時間や手間を省くため、利用者自身による現地支払いの決済方式を採用し、効率よく観光を楽しめるようシンプルな仕組みにしたという。

 販売方法は、新設したコールセンター「RIKKAおきなわコンタクトセンター」や、旅行客が集まる「国際通り」の販売センター、ホテルの客室やレンタカーの営業所に設置するフリーペーパーなどで、フリーペーパーは20万部を発行する予定。

 7月1日から10月31日を第1期としてマーケティングを兼ねた営業を行い、旅行者の行動パターンとニーズを把握し、その後に宮古島、石垣島などを含め、コンテンツの拡充を図るという。

 同社の花田欣也沖縄事業開発部長は「旅行業から観光業への脱皮をかけた重要な事業として位置付けている。沖縄で事業モデルを確立し全国、世界市場への展開を目指したい」と話している。

JTB沖縄

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