琉球王朝時代の「お水取り」を再現-バスツアーでじっくり見学

琉球王朝時代の伝統行事「お水取り」を再現する(写真提供:首里王府お水取り実行委員会)

琉球王朝時代の伝統行事「お水取り」を再現する(写真提供:首里王府お水取り実行委員会)

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 首里王府お水取り行事実行委員会(TEL 090-3794-6666)は、12月16日に行われる琉球王朝時代ゆかりの伝統行事「お水取り」を再現する「首里王府お水取り行事バスツアー」への参加者を募集している。同行事は1998年に120年ぶりに復活し今回で9回目。

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 お水取りは、琉球国王の年始清め儀式「お水撫で(うびーなでぃー)」に使われる水を、王府から子の方(ねのほう)に位置する国頭村辺戸(くにがみそんへど)の琉球開びゃくの聖地として知られる安須森(あすむい)のふもとにある「辺戸大川(うっかー、神名=:あふりがー)へくみに行く行事。旧暦12月20日に王府から使者が送られたという。

 ツアーでは、伝統衣装で身を包んだ神女(のろ)、王府役人、先導役人、おともの女性、古様(神の歌)を謡う「おもろ」らに扮した人らが古式にのっとりお水取り行事を再現。神女以外は、一般の人たちで沖縄県芸大出身者など琉球古典舞踊や芸能を学んだ人が多いという。神女たちが神祭りを行なう建物「神アサギ」への道ジュネー(練り歩き)や祈りをはじめ、辺戸大川でのお水取りの祈りやお水取り、シチャラ獄(うがみ)での万国の太平祈願、祝女殿内(のろどぅんち)での祖先への感謝祈願などが間近で見学できる。そのほか、第15代おもろ主取り・安仁屋眞昭さんによる講演や音楽ライブ、辺戸地域の特産物を使った昼の提供などもある。

 同委員会の山城岩夫さんは「毎回、多くの人に参加してもらっているが、今回もすでに20人の申し込みがあった。めったに見ることのできない古式ゆかしい琉球王朝時代の伝統行事の流れをじっくり見てもらい、自然との関係も感じてほしい」と話している。

実施時間は7時30分~19時。参加費は、1人=3,500円。申し込み締め切りは12月10日で、先着80人。申し込みは、同実行委員会(TEL 090-3794-6666)まで。

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