ホームページ企画制作やアメリカンフラワーの製造・販売を手がけるファンタジスタ沖縄(宜野湾市真栄原)はこのほど、沖縄の伝統的な相互扶助システムの「模合」とソーシャルネットワークサービスを組み合わせた「e→moai(イーモアイ)」を開設した。同様のサイトは県内で初めて。
「模合」は、鎌倉時代に始まった「頼母子講(たのもしこう)」「無尽(むじん)」と同様のもので、毎回一定の金額を出し合い、集まった金を1一人ずつ順番に受け取っていくシステム。現在、相互扶助の役割は薄れつつあるが、交流や情報交換の場として、「友人模合」「旅行・会食積立模合」「社長模合」など、さまざまな「模合」が盛んに行われている。通常、市販されている「模合帳」で、出欠や出入金の管理を行う。模合金は1万円が相場で、模合メンバーの役職や収入によっては100万円、1,000万円単位となる場合もある。
同サイトは、ソーシャルネットワークサービスの基本機能である「日記」「コメント書き込み」「コミュニティー作成」などに加え、同社が独自に開発した「moai帳」で、模合の場所探しや予約、出欠確認、出入金管理などの煩雑な実務や情報の共有が、パソコンと携帯電話から行える。また毎日配信される「デイリー・ニュース」で、「本日の最新情報」「新着ランキング」などの情報がチェックできる。
同サイトを開発した同社宮城さんは「連絡や場所探しなど、模合の煩雑な実務を大幅に軽減し、情報の共有ができる。模合だけでなく、スポーツ仲間やサークルなどでも使ってほしい。今後は、学校や地区ごとのコミュニティーサイトとしての機能も充実させたい」と話している。登録、利用料は無料。