書籍流通や販売を手がける大手、沖縄教販（那覇市辻1、TEL 098-868-4170）はこのたび、昨年に引き続き「かりゆし手帳」を発売した。「かりゆし」とは沖縄方言で「めでたい、縁起のいい」を意味する。

　沖縄では現在も伝統行事の多くが、旧暦をもとに行われている。結納などの祝い事や引越しの際に、潮の満ち引きが関係することがあり、県内で制作されるカレンダーやスケジュール帳には、旧暦や日の出・日の入り、潮の干満、年中行事などの情報は欠かせない。

　同手帳は、同様の手帳としては後発となるが、旧暦表示はもちろんイベント情報、歳時記、年中行事、潮位情報、月齢表などの情報を網羅。ゆいレールや船舶の交通情報、宿泊地情報、ガイドブック的な情報も盛り込まれている。表紙カバーはリバーシブルタイプを採用。月ごとに見開きで月間カレンダーを入れたほか、翌年3月までのスケジュールを追加するなど、使いやすさを向上させた。また、ゴルフ場情報や沖縄の珍味、ビジネスマナー集を付録で掲載し、他社との差別化を図っている。

　価格はA5判サイズ（1,200円）、ポケットサイズ（880円）。県内の書店、コンビニのほか、全国のわしたショップやホームページで販売する。

　同社開発課の具志堅さんは「『かりゆし』というネーミングで覚えてもらい、発売前に多くの問い合わせをいただいた。利用者からの声を反映し改良を加え、昨年より使い勝手が上がり、ビジネスマンからも好評の声を得ている。是非活用してほしい」と話している。

沖縄教販