那覇で「ウージ染め」展-ショール、かりゆしウエアなど400点を展示販売

ウージ染めは、サトウキビの葉や穂を煮出して作った染料で染めた染め物や織物のことで、「生活工芸」をコンセプトに普段の生活に密着した商品の開発に取り組んでいる

ウージ染めは、サトウキビの葉や穂を煮出して作った染料で染めた染め物や織物のことで、「生活工芸」をコンセプトに普段の生活に密着した商品の開発に取り組んでいる

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 パレットくもじ9階ピーケーホール(那覇市久茂地1、TEL 098-866-7227)で3月4日より、「ウージ染め組合展 ゆくいどぅくる~太陽と海につつまれた なかゆくいの島~」が行われている。主催は豊見城市ウージ染め協同組合(豊見城市)。

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 同展は、組合員の技術向上とウージ染めの認知アップを目的に毎年1回開催されているもので、今回で4回目。沖縄方言で、「ウージ」は「サトウキビ」、「ゆくいどぅくる」は「休憩所」、「なかゆくい」は「中休み、一休み」を意味する。

 ウージ染めは、サトウキビの葉や穂を煮出して作った染料で染めた染め物や織物のことで、液につける時間や葉を刈り取る時期により発色が異なる。葉で染色した場合は、若草色などのグリーンから黄金色などのイエロー、穂で染色すると淡いピンクから濃いレッド系の色が出せるという。

 会場には、同組合26工房(染め工房15、織物工房11)から出点された新作オリジナル商品などが並ぶ。ショール、ネクタイ、かりゆしウエア、Tシャツ、のれん、タペストリー、ポーチ、巾着、テーブルセンター、ランチョンマット、財布、名刺入れ、キーケース、ハンカチ、手ぬぐい、ティッシュケース、コースターなど、天然素材を原料とした素朴で優しい風合いの商品約400点の展示販売も行う。ウージの穂で染められたピンク系の商品は、ウージが穂を付ける2月~6月の間しか制作できないため限定商品だという。

 同組合員で織物を手がける熊谷雅江さんは「『生活工芸』をコンセプトに組合員が一生懸命作っているので普段の生活に取り入れてもらえるとうれしい。すてきなオリジナル商品がたくさんあるのでぜひ見に来てほしい」と話している。

開催時間は10時~19時(最終日は17時まで)。入場無料。3月9日まで。問い合わせは、同組合(TEL 098-850-8454)まで。

豊見城市ウージ染め協同組合

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