那覇・小禄に農家直売所-同級生二人が生産農家の現状考え出店

南部地域の生産農家が、毎朝採れたての新鮮な農産物や花き類などを提供

南部地域の生産農家が、毎朝採れたての新鮮な農産物や花き類などを提供

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 那覇・小禄ボウリング裏に4月29日、南部地域の農家が育てた農産物を自ら販売する直売所「小禄ホリデー農産市場」(那覇市鏡原町、TEL 098-858-9158)がオープンした。

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 店舗面積は約180坪。敷地いっぱいに張られた大きなテントが特徴の店舗は、休憩スペースや軽食店なども用意する。取扱商品は、参加する農家12軒が収穫したばかりのナーベーラー(ヘチマ)、島ラッキョー、パパイヤ、島ニンニク、紅イモなどの旬の沖縄野菜やキャベツ、ニンジン、レタスなどの一般の野菜、スナックパインやバナナなどの果物、アーサ(和名=ヒトエグサ)、もろみ酢、久米島みそなどの特産物や沖縄菓子やパンなど。そのほか花や鉢物、園芸用品なども。県外への発送も行う。

 同店を運営するのは、大学時代の同級生だという店長の上原重盛さん(園芸担当)と若林正則さん(農産物担当)。生産農家が置かれた現状をよく知る2人は、消費者と生産農家の両方が満足できる仕組みはできないかと考え、地域への還元をコンセプトに農家が生産物の価格を自ら決めて販売できる場所を作ることから始めた。

 若林さんは「他の地域でも同様の直売所があるが、この店舗では販売スペースを提供する仕組みで、那覇では珍しいのでは」とし、「南部地域の生産農家が集まる場所を目指し、参加農家を100軒まで増やしたいと考えている。参加する農家も募集しているので気軽に問い合わせてほしい」と話す。

 「農業について二人でいろいろ話し合ったが、何か始めなければ何も進まないと思い、テストケースの側面もあるがまず店を立ち上げた」と話す上原さんは「農家は野菜だけでなく花などもいっしょに育てているところが多く、野菜や果物だけでなく花や園芸用品も扱うことにした」と振り返る。

 「新鮮でスーパーより安いということでお客さんの反応もとてもいい。ぜひ一度来てもらえたら」(若林さん)とも。営業時間は10時~17時。

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