海人写真家「古谷千佳子さん」写真展-沖縄伝統小船「サバニ」展示も

古谷千佳子さん撮影の写真をはじめ、サバニ大工のパネルの展示やドキュメンタリー映像の上映、実際に漁で使われているサバニの展示、「山城紅茶」のカフェコーナーなど多彩な内容

古谷千佳子さん撮影の写真をはじめ、サバニ大工のパネルの展示やドキュメンタリー映像の上映、実際に漁で使われているサバニの展示、「山城紅茶」のカフェコーナーなど多彩な内容

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 那覇・国際通り沿いの「那覇市ぶんかテンブス館」(那覇市牧志3、TEL 098-868-7810)3階ギャラリーで11月5日、海人(うみんちゅ)写真家・古谷千佳子さんの写真・企画展「たからのうみの、たからもの。~おいしい海、美しい自然、繋ぐサバニ~」が始まった。「海人」は、沖縄方言で「漁師、海で働く人」、「サバニ」は沖縄の伝統的な小型漁船を意味する。

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 同展は、「漁場がつなげるギョバニケーション! ギョバグラフ」プロジェクトの第1弾。会場には、古谷さんが海人とともに泳ぎ、潜り、心と体で感じた「沖縄の美的景観写真-海上・水中-」や、漁をする男たちの勇ましい姿をとらえ「海人の世界」の写真展示をはじめ、サバニ大工の新城康弘さんの仕事ぶりを収めたパネルの展示、国際マングローブ生態系協会による「環境パネル」なども展示する。

 そのほか、古谷さんの撮影風景やサバニ大工に弟子入りした女性のドキュメンタリー映像をはじめ、海人からのメッセージや海上・水中などの美しい映像も上映。名護の漁師が実際に漁で使っている長さ約4メートルのサバニや漁師道具なども展示するほか、約80年も無農薬にこだわり茶畑を守り続ける「山城紅茶」(うるま市石川)のカフェコーナー(6日より)も設ける。

 古谷さんは「これまで海人をメーンにしてきたが、海人を支える人や漁になくてはならいサバニ、きれいな海を作る豊かな森の自然など、すべてがつながっていることを実感した」とし、「おじぃやおばぁの知恵や技術を受け継ぎ、それを時代に伝えようとする若者、環境活動に取り組む人々などのネットワークを作り、その姿や活動を広く発信していきたいと思い、さまざまな人の協力を得て実現した」と話す。

 「サバニに自由に乗ってもらったり、海人のおじぃたちとゆんたく(おしゃべり)したり、気楽に楽しんでもらい、宝物の海や自然を考えるきっかけになれば」と来場を呼びかける。

 開催時間は11時~19時。入場無料。今月8日まで。

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