那覇市歴史博物館で「国際通り物語」展-道路開通75周年記念で

「国際通り」の戦前・戦後を中心に、道路改修工事の写真や航空写真、那覇市主要通り商工案内図などの資料約80点を展示する

「国際通り」の戦前・戦後を中心に、道路改修工事の写真や航空写真、那覇市主要通り商工案内図などの資料約80点を展示する

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 那覇市歴史博物館(那覇市久茂地1、TEL 098-869-5266)で11月6日より、那覇のメーンストリート「国際通り」の前身である道路の開通75周年を記念した企画展「国際通り物語」が始まった。

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 国際通りのもととなった道路は、西町から美栄橋町(現在地)への県庁移転(1920年)や、上之蔵から県庁前(現県庁前広場)への那覇署移転(1925年)を契機に、県庁と首里を結ぶ道路の必要性が出てきた。当時の「国際通り」一帯は道もなく、墓が点在する丘陵と湿地帯が広がる場所で、わずかに壺屋や牧志に集落があるだけだった。

 道路の建設は1932(昭和7)年6月に県庁側から始まり、安里に至る約1.6キロの1本道が1934(昭和9)年5月に開通した。これが国際通りの前身となる道路で、当時は新県道と呼ばれた。戦後復興に伴い周辺にデパートや映画館、商店街などが立ち並び、那覇と首里を結ぶ主要道として、「国際通り」と呼ばれるようになった。

 展示では、「国際通り」の戦前・戦後を中心に、国際通り関連年表や戦後の道路改修工事を伝える写真、国際通りで行われた行事やデモの様子、周辺の劇場や建物の写真や航空写真をはじめ、那覇市主要通り商工案内図(1955年)や那覇市牧志村道拡幅工事平面図(1952年)などの資料も交え紹介する。

 学芸員の外間政明さんは「今は、地元客はあまり訪れない国際通りだが、35歳以上の人なら当時の国際通りのにぎやかさや華やかさを覚えていると思う。1950年代、60年代の建物もまだ国際通り沿いには残っており、それらを見比べながら、当時を思い出して歩いてみるのもいいのでは」と話す。

 開催時間は10時~19時。木曜休館。料金は、大人=300 円、大学・高校生=200 円、中学生以下=100 円。12月27日まで。12月12日14時から「沖縄・国際通り物語」著者の大濱聡さんのギャラリートーク「私の国際通り物語」も予定。

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