全国から約200人が参加し、首里城を中心に首里の名所や町並みを歩く「首里ウォーク」が3月3日に行なわれる。同イベントをサポートする任意団体「首里まちづくり研究会」（那覇市首里当蔵町2、TEL 098-886-8615）は、参加者と一緒に歩く地元ウオーカーを募集している。

　同イベントは、旅行社のクラブツーリズム（東京都新宿）が企画したツアーで、琉球王朝の雰囲気に包まれた首里を地元ウオーカーとともに歩いて交流を深めることを目的にしたもので、同様のツアーは県内では初めて。コースはAコース（10キロ）、Bコース（5キロ）の2コースを用意する。

　首里の名所である末吉宮、龍潭（りゅうたん）、園比屋武御嶽（そのひゃんうたき）、安谷川御獄（あだにがーうたき）、金城村屋（かなぐしくむらやー）では観光ガイドの案内親方（あんないうぇーかた）が歴史や見所を紹介するほか、ウエルカムイベントとして子どもらによる太鼓演舞や獅子舞、空手演舞などを披露。休憩地では「ぶくぶく茶（沖縄伝統茶道）」と「サーターアンダーギー（沖縄伝統菓子）」が振る舞われる。

　同研究会の石崎雅彦理事長は「首里で活動していることから琉球新報を介して研究会にサポート依頼があった。旅行社などとこうした事業を行なうのは初めて。地元の人と触れ合うことで沖縄や首里をさらにアピールできるする良いチャンスだと思い協力することにした」と話している。

　同研究会は、首里のまちづくりに関する事業や活動を行なう任意団体で、「首里を愛し、首里に誇りを持ち、住んで歩いて楽しいまち」を目指して、研究、情報発信、交流などを行なっている。活動では、伝統行事の「お水取り」行事や龍潭通り拡張工事に伴う周辺環境問題にも取り組んでいるという。

　「地元ウオーカーには首里の設計士グループや歴史研究家なども参加する予定。本やガイドブックにも載っていない情報が聞けると思う。地元の人にも是非参加してほしい」（石崎さん）と協力を呼びかけている。

　開催時間＝10時～15時。集合場所＝末吉公園管理棟前。募集人数は100人、会場設営・運営スタッフは20人が当たる。問い合わせ・受け付けは同研究会（TEL 090-3794-6666）まで。定員になり次第締め切る。

首里まちづくり研究会