那覇・沖映通りに4月1日、沖縄料理の汁物専門店「汁もの屋　ちふぁーふ」（那覇市牧志1）がオープンした。店名は、キク科植物「ツワブキ」を意味する沖縄の方言から。

　店舗面積は約1坪。レジカウンターのみの同店は、沖縄伝統料理の汁物をメーンにテークアウト販売。　店主の新里和枝さんは「沖縄の汁物料理はシンジムン（煎じたもの、広義に滋養食）といって、昔からの健康食。化学調味料は使わず、県産の旬の食材にこだわり、豚とカツオブシをたっぷり使っただしが自慢」と話す。

　メニューは、沖縄の祝い料理のイナムルチ（豚肉、シイタケ、コンニャク、カマボコなどを白みそで煮た汁）やティビチ汁（豚肉を昆布、ダイコン、ニンジンなどと一緒に煮た汁）、具だくさんのみそ汁（共に380円）などを用意。そのほか、ごはんセット（480円）、スペアリブ（380円）、島ラッキョウ（250円）などもそろえる。

　出店について、新里さんは「沖縄の伝統料理を若い人に知ってもらい、次の世代に継承させたいという思いがある。汁物の専門店がないこともあり出店を決めた」とし、「メニューは中味汁、イカスミ汁、ムジ（田芋の茎）汁やなど約15種あるので、今後は季節に合わせて汁物を提供したい」とも。

　営業時間は11時～20時。月曜定休。