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詩人「山之口貘」テーマに講演会-県立図書館「デジタル書庫」サイト開設受け

資料整理を行った山之口獏研究者で筑紫女学園大学・松下博文教授を講師に迎え、詩の推敲(すいこう)の過程から垣間見える獏の心の軌跡をたどる

資料整理を行った山之口獏研究者で筑紫女学園大学・松下博文教授を講師に迎え、詩の推敲(すいこう)の過程から垣間見える獏の心の軌跡をたどる

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 所蔵する貴重資料のデジタル化を進めている沖縄県立図書館(那覇市寄宮1)は8月9日、沖縄県出身の詩人・山之口貘をテーマにした講演会「貘のゐる風景」を宜野湾マリン支援センター・2階研修室(宜野湾市)で開催する。

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 「平成23年度沖縄県立図書館貴重資料デジタルアーカイブ普及活用事業」の一環として開く同イベント。「デジタル書庫」の認知アップや普及活用を目的に開く。

 同館は6月、所蔵する古地図や絵図、古文書など610件をデジタル化し「沖縄県立図書館 貴重資料デジタル書庫」としてインターネット上で公開を始めた。「いつでも、どこでも、誰でも」をキーワードに、貴重資料をデジタル化し、県内外に発信することで、郷土学習や市町村史の編さん、出版、研究者などに幅広く活用してもらうとともに、原資料へのアクセスを減らし、損耗を防ぐことで保存を図るのが狙い。本年度はさらに資料500点を追加する予定。

 同館は、山之口貘の自筆原稿7500枚を長女の泉さんから寄贈されたことを受け、創立100周年を記念に「山之口貘文庫」を開設し大切に保存。現在、サイトでは作品「鮪と鰯」の自筆原稿を公開中。

 講演会では、同館職員によるデジタルアーカイブ化についての説明の後、資料整理を行った山之口貘研究者で筑紫女学園大学・松下博文教授を講師に迎え、デジタル書庫に収録されたデータを見ながら、詩の推敲(すいこう)の過程から垣間見える貘の心の軌跡をたどる。質疑応答の時間も設ける。同館では今後、2カ月に1回のペースで離島を含む県内各地で講演会を開く予定。

 開催は14時~。入場無料。定員100人。受講希望者は、同館資料班広報担当の松尾さん(TEL 098-834-1218)まで電話で申し込む。

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