那覇・国際通り沿いの「那覇市伝統工芸館」(那覇市牧志3、TEL 098-868-7866)は7月16日~18日、同館特別展示室と販売所を会場に「琉球ロマネスク テンペスト祭り」を開催する。
NHK-BS時代劇「テンペスト」の放送開始(今月17日)を受け開く同イベント。物語に登場する人物たちが装ったいたであろう紅型(びんがた)、首里織(しゅりおり)、献上品や調度品として使われた琉球漆器、壺屋焼きなどの伝統工芸品は、琉球王朝の庇護(ひご)の下で発展、確立されその技は現代に伝わっている。「那覇の伝統工芸品に興味を持ってもらいたいと思い企画した」と同館マーケティングディレクターの比嘉司さん。
イベントでは、現代の工芸師や職人の手による紅型や首里織、琉球漆器、壺屋焼きなど伝統工芸品のほか、安次富順子さんの新聞連載記事「むかし菓子話」のパネルを展示。小説に登場する「千寿こう」や「ちんすこう」など琉球菓子6種を「新垣ちんすこう本舗」(牧志1)が再現し、販売所に飲食コーナーを設け試食・販売を行う。
比嘉さんは「小説のさまざまなシーンに伝統工芸品が登場するが、それは現代にも脈々と受け継がれている。現代の作家や職人たちが作る素晴らしい作品をご覧いただき、想像を膨らませて物語の世界を楽しんでもらえたら」と来場を呼び掛ける。
開館時間は9時~18時(販売所は10時~19時)。入場無料。