那覇・栄町市場内のアート系NPO法人「前島アートセンター」が運営する「おきなわ時間美術館」(那覇市安里、TEL 098-885-9371)で3月21日より、写真家・仲本賢写真展「栄町肖像写真展」が行われている。
会場には、孫と祖父、親子、友達同士、長靴の男性など、さまざまな年代の人々の写真が展示されている。同展は、栄町市場で働く人、生活する人々とそこに集まる人々の肖像写真展で、会場の一角にホリゾント(背景用の布製の幕)や照明機材を設置したスタジオを作り、会期中も随時撮影を行い、その写真をプリントし展示する。通りすがりの人や見学者なども巻き込みながら、写真家と参加者がともに徐々に作り上げていく写真展を目指す。
同センターの理事を務める仲本さんは「当センターが前島から移転する際に記念と感謝を込めた『前島肖像写真展』を行ったが、今回の企画はその第2弾ともいえるもの。市場の人たちと親しくなるために企画した」としたうえで、「アートは分かりにくいというイメージがあるが、身近な写真を通してアートへの関心を高めたいという思いもある」と話す。
「スタジオ撮影にしたのは、モデルのようにちょっと気取ってもらい普段の顔ではない違う一面を引き出したかったから。目標は200人。普段とは違う顔やポーズなどの写真を見ながら、市場の人や訪れた人たちと会話を楽しんでもらえたら」(仲本さん)とも。
閲覧時間は12時~20時。入場無料。3月30日まで。撮影日時は、25・28・29日(16時~20時、24日は12時~20時)。モデルとなった人には撮影した写真をプレゼントする。
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