「沖縄-裏街の記憶」-那覇のカフェバーで大西忠保さんの写真展

復帰前の1972(昭和47)年に撮影した古い建物や少女や子どもなどのモノクロ写真をはじめ、1998年から2003年に撮影した那覇の桜坂や三原、壺屋、コザ(沖縄市)、辺野古の歓楽街などの裏町をカラーでとらえた作品約50点を展示

復帰前の1972(昭和47)年に撮影した古い建物や少女や子どもなどのモノクロ写真をはじめ、1998年から2003年に撮影した那覇の桜坂や三原、壺屋、コザ(沖縄市)、辺野古の歓楽街などの裏町をカラーでとらえた作品約50点を展示

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 那覇・国際通り「ホテルJALシティ那覇」裏にあるカフェバー「土(つち)」(那覇市牧志1、TEL 070-5481-1213)2階ギャラリースペースで7月10日より、写真家・大西忠保さんの写真展「沖縄-裏街の記憶-1972<復帰前>-1998~2003」が行われている。

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 会場には、復帰前の1972(昭和47)年に大西さんが初めて来沖し撮影した古い建物や少女や子どもなどのモノクロ写真をはじめ、1998年から2003年に撮影した那覇の桜坂や三原、壺屋、コザ(沖縄市)、辺野古の歓楽街などの裏町をカラーでとらえた作品約50点を展示する。そのほか、大西さんが今回の個展のためにつづった文章を大きな白い布に毛筆で記した。その内容に感銘を受けた同店オーナー自らが記したものだという。

 大西さんは「復帰前の写真の建物は、その時代を生きた人々の暮らしや思いを映し出す鏡。それを見ているとあの悲惨な沖縄戦の体験に裏打ちされた反戦思想の下、人間性回復闘争でもあった本土復帰運動に必死になって取り組んでいた人々を思い出す。今となっては昔話だが、これらの建物が消え去るのは心さびしい限り。便利な時代になり、古い建物が消え去るのは仕方ないとしても、世界がテロや戦争に揺れる今、これから沖縄の人々はどのような未来を選択するのか?」と問いかける。

 営業時間は12時~翌3時。入場無料。今月20日まで。最終日21時よりシンガーソングライターyamakoさんのアコースティックライブも行う(料金=1,500円、飲食別途)。

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