那覇に「食の情報交流センター」-「沖縄らしい」食育の啓蒙・普及目指す

各団体の活動の紹介や食の現状を伝えるパネルコーナーをはじめ、パンフレットや食べ物の絵本コーナー、食育人形劇のスペースを設ける

各団体の活動の紹介や食の現状を伝えるパネルコーナーをはじめ、パンフレットや食べ物の絵本コーナー、食育人形劇のスペースを設ける

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 那覇・おもろまちの商業施設「コープあっぷるタウン」(那覇市おもろまち)2階に8月19日、食の情報交流センター「たべる すこやか ひろば」(TEL 098-988-1907)がオープンした。

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 同センターは、農林水産省の補助を受け展開する「平成21年度食育先進地モデル実証事業」の拠点となる施設。運営は、沖縄県生活協同組合連合会やコープおきなわ、沖縄県、JAおきなわ、沖縄県栄養士会、琉球新報など18団体でつくる「おきなわ食育と健康推進委員会」。

 ほのぼのしたイラストが描かれた同センターは、各団体の活動の紹介や食の現状を伝えるパネルコーナーをはじめ、パンフレットや食べ物の絵本コーナー、食育人形劇のスペースを設ける。「食はユイマール(沖縄方言で、相互補助の意味)」「食はチムグクル(同、心や精神)」「食はヌチグスイ(同、命の薬)」の3つのテーマを柱に、講習会や講演会、食育人形劇の開演や映画上映会を行う。そのほか、同センター編集による「食育かべ新聞」を琉球新報に毎月1回掲載するなど、食育や食事バランスの啓蒙・普及に取り組む。

 同センター事務局の嘉手川繁之さん(コープおきなわ)は「これまで『点』の活動だったが、センターを設けたことで点と点が線に、線と線で立体となり、活動の幅がさらに広がっていくと思う。食育事例の情報発信や団体の交流など広く展開したい」としたうえで、「県民の食生活改善や健康づくりのきっかけづくりになれば。地産地消の観点からも、沖縄だからこそできる、沖縄ならではの食育を提案したい」と話す。「毎月19日を『食育の日』と定め、さまざまなイベントや講習会など食育活動の実践に向けて環境づくりを行っていく予定。多くの人に参加してもらえたら」と来場を呼びかける。

 開館時間は10時~18時。入場無料。

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