モバイルサービスやネットプロモーション事業を展開する「ゆいワークス」(那覇市金城5、TEL 098-891-8440)が運営する携帯電話向け音楽配信サイト「沖縄ちゅらサウンズ」は4月2日、ソフトバンクモバイルの公式サイトとして配信を開始した。県内の有料サイトが主要キャリア3社の公式サイトとなるのは初めて。「ちゅら」は沖縄方言で「美しい」の意味。
同サイトは、沖縄に特化した楽曲やサウンドの配信を目的に、EZweb公式サイトとして約300タイトルをそろえで2005年10月に配信を開始。2006年1月にi-modo公式サイトにもなった。現在、ロックから民謡まで沖縄出身アーティストや県内レーベルの提供の「着うた」(1,450タイトル)をはじめ、沖縄県出身タレントによる「ウチナーグチ(沖縄方言)着ごえ」(150タイトル)、波の音や那覇大綱挽などの「着おと」(40タイトル)を配信している。
同社の大城健企画営業部長は「県内の利用が多いと聞いている。ミュージシャンの楽曲だけでなく企業のCMソングや波の音なども人気がある」とした上で、「民謡もコンスタントにダウンロード数を増やしており、今後さらに充実させたい」と話している。通算会員数は4万人(2007年4月2日現在)で、「会員数は一度も落ちることなく確実に上方に推移している」(大城さん)とも。
同サイトは78タイフーンfm(エフエム那覇)で「ちゅらサウンズレイディオ」(毎週土曜日、18時~18時15分)を提供。楽曲提供のミュージシャンらを招き、楽曲への思いや「ちゅらサウンズ」などを紹介している。番組はポッドキャスティングにも対応するほか、番組専用ブログで最新情報や出演者の情報も提供。
「今後は自社の動画技術の導入やマーケティングツールとしてノベルティー配信も考えている。これからも県内外へ携帯電話を通じて『沖縄文化』をアピールしていきたい」(大城さん)と話している。