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那覇・久米に「原始焼き」居酒屋-静岡直送の干物、県産野菜にこだわり

静岡から取り寄せた干物、近海物の魚介、県産野菜などを、いろりの炭火でじっくりと焼き上げる

静岡から取り寄せた干物、近海物の魚介、県産野菜などを、いろりの炭火でじっくりと焼き上げる

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 那覇・久米のホテルサンワ近くに4月4日、居酒屋「原始焼き専門店 風林火山」(那覇市久米2、TEL 090-2737-4621)がオープンした。店名はオーナーの父が40年前に経営していた焼き鳥店の店名を引き継いだという。

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 店舗面積は約18坪。席数は、カウンターとテーブル席を合わせ25席。和をイメージした店内は、木や竹、月桃紙で演出。エントランスには先代の店舗の写真も掲げる。カウンターの端にはレンガで囲われたいろりを設ける。

 「原始焼き」は炉端焼きの一種で、炉端焼きがじか火で食材を焼くのに対し、原始焼きは石やレンガなどで囲ったいろりの炭火で、串に刺した食材をじっくりと焼き上げるのが特徴。「遠赤外線の効果で素材の中身をふっくらさせて、外をカリッと仕上がる。おいしい静岡から取り寄せた干物や近海物の魚介、県産野菜にこだわり提供したい」と店主の佐藤昭一郎さん。

 メニューは、創業100年の老舗干物店から取り寄せた干物「キンメダイ」「アマダイ」(共に1,100円)、「カマス」(880円)、「エボダイ」(680円)をはじめ、先代の味を継承した「煮込み」(500円)、「炙(あぶ)り野菜のオリーブオイル漬け(冷製)」(1,150円)、「白身魚のスティック揚げ」(600円)など、魚介類を中心に焼き物、揚げ物、サラダ、ごはんメニューなども用意。3カ月間の期間限定でコースメニュー(8種=5,000円、2人から)も。「季節やサイトサバの黒酢炒め」(580円)、「焼きアジの酢の物」(480円)などが「人気」だという。

 ドリンクは、佐藤さん自ら酒造所を見て歩き厳選した泡盛を用意するほか、生絞りのカクテル10種(各550円)、芋焼酎、日本酒、サワー、ビール、ソフトドリンクなどそろえる。

 佐藤さんは「バーテンダーとして東京で7年働いていてそろそろ独立を考えていた。店を持つなら地元沖縄にないものをと思い、当時通っていた原始焼きの店を出そうと決めた」とし、「その店で休日を利用して約2年間無償で働きながら料理などを覚えた」と振り返る。

 「原始焼きで食べる干物や魚介、野菜のおいしさを沖縄の人に伝えたい。今後、パスタなどメニューも充実させたい。将来的には沖縄の魚介を使った干物づくりにも挑戦し沖縄干物を県外にアピールしたい」と意欲をみせる。

 営業時間は17時30分~翌1時。定休日は調整中。ランチ営業は来週末から予定。

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