那覇市歴史博物館(那覇市久茂地1、TEL 098-869-5266)で4月23日、企画展「那覇の誕生祭~浮島から那覇へ~」が始まった。
那覇市制施行90周年、パレットくもじ開業20周年を記念して開催される同展。琉球王国時代から現代までの那覇の様子を、絵画や写真パネルなどを通して紹介する。
琉球王朝時代の玄関口として栄えた港町で、橋でつながる浮島だった那覇。そうした浮島の姿と首里王府を描いたびょうぶ3隻や掛け軸、葛飾北斎が描いた「琉球八景」など、当時をしのばせる絵で紹介する「画かれた首里・那覇」をはじめ、「明治・大正期の那覇」「戦前の那覇」「戦中の那覇」「「戦後の那覇」「大那覇市誕生」「市街地再開発事業」などに分け、那覇の歴史を写真やパネル、冊子などの多彩な資料で紹介する。「戦前の那覇八校」「戦前の那覇の物産」「那覇の三大イベント」などのコーナーも設ける。
同館学芸員の外間政明さんは「那覇と首里を描いたびょうぶは5隻あるが、その内の3隻を借りて展示した。18世紀から19世紀に欠かれた貴重なもので、それぞれ描き方が違うので見比べるのも楽しいと思う」とし、「那覇は、那覇・首里・小禄・真和志の4つの地域が合併して現在の形になった。その成り立ちをギャラリー文化講座で分かりやすく紹介するので、こちらも楽しんでもらえたら」と来場を呼びかける。
開催時間は10時~19時。木曜休館。入館料は、大人=300円、大学・高校生=200円、中学生以下=100円。7月13日まで。