沖縄の伝統工芸品を素材にしたオリジナル革サンダルなどを製造販売するシューズショップ「アイフィンガー」(那覇市牧志1、TEL 098-863-3157)が4月28日、那覇・沖映通り沿いにオープンした。
店舗面積は21坪。木の温かみがより感じられるよう天井や壁はあえて内装工事を行わずコンクリートの地肌そのままにした店内には、沖縄の伝統工芸品を素材にした革サンダルなど約30アイテムが並ぶ。店名は、石垣島、西表島、台湾にのみ生息する樹上性のカエル「アイフィンガーガエル」から名付けたという。
商品内容は、甲の部分に首里織を使った「首里織革サンダル」(16,000円)や「読谷花織革サンダル」(15,000円)、沖縄の月桃・福木・ザクロで革を染めた「植物染め革サンダル」(16,000円)で、メンズ・レディスそれぞれ3サイズ(S・M・L)を取りそろえる。また、つま先やヒール部分に琉球ガラスを使ったミュールタイプの「琉球ガラスサンダル」(11,000円、レディスのみ)も提供。アイフィンガーの足跡をデザインしたオリジナルTシャツも販売する。
デザインはすべて、東京のシューズメーカーに20年間勤務した経歴を持つ同店オーナーの前田正一さんのオリジナル。前田さんは「沖縄県産木を使ったサンダルはあるが、沖縄の伝統工芸品をモチーフにした革サンダルは初めてでは」とし、「無理をお願いして植物で革を染めてもらったが、あまり例がないと思う」と話している。
開業のきっかけについて前田さんは「沖縄の伝統工芸品を使ったサンダルや靴がないことに気付き試作品を作った。昨年3月に那覇で展示会を開いた際にリゾートホテル5~6社から引き合いがあり自信を得た。事業化にあたり『県内のみの販売』にこだわり那覇にショップを作った」とも。
現在、製造は東京で行っているが、今年中に沖縄県内に工場を設置する予定だという。「工場を作ることで雇用創出に貢献できれば。秋にはサンダルのほかにシューズも販売する計画なので、是非一度来店してほしい」(前田さん)という。
営業時間は10時~19時。月曜定休。