東急ホテルズ（東京都渋谷区）は6月6日、那覇市の沖縄都市モノレール旭橋駅周辺地区再開発事業の対象になっている自治会館跡に宿泊特化型ハイグレードビジネスホテル「ホテル東急ビズフォート那覇（仮称）」を出店すると発表した。開業は2009年夏を予定。

　同ホテルは、同再開発事業に沿って建設される地上14階地下1階のホテル棟を借り受ける建物賃貸借契約による直営方式で、客室は215室を予定。計画では約18平方メートルの広めのワンベッドルームをメーンに、高性能シャワーブースやマッサージチェアなどを採用。セルフ端末機によるスムーズなチェックイン・アウト、宿泊者以外の客室フロアへのアクセスを制限するホテル内セキュリティーの強化など、客室の機能と快適性の向上を図るという。

　同社広報担当の大島良一さんは「今回出店するホテルは、30代～40代のビジネスマンをターゲットにした新ブランドホテルの1号店で『宿泊特化型ハイグレードビジネスホテル』と呼んでいる。ベッドやバスルームなど客室設備・機能の充実をはじめ、ホスピタリティの高いフロントサービスなど、ハード・ソフトの両面から快適性向上を徹底的に追求することを基本コンセプトにしている」と話す。

　「今後、建物賃貸借契約による直営方式を出店形態の基本とし、沖縄を皮切りに東京、大阪、名古屋を中心に全国で約30店舗の新ブランドホテルを展開する方針」（大島さん）とも。

　沖縄都市モノレール旭橋駅周辺地区（約4.5ヘクタール）の再開発事業は、県内初の民間主導による市街地再開発で総事業費約226億円。事業計画では南部合同庁舎や自治会館、官公労共済会館など老朽化した施設を建て替え、4つの街区に地上14階の高層ホテル棟や都市型集合住宅、大規模駐車場など計7棟の再開発ビルを建設する。工事完了は2012年の予定。

東急ホテルズ