那覇で学生らが「服飾デザイン作品」展-エコやフォルム、素材テーマに

パーツをつなぎ合わせて顔を立体的に表現したドレスや自然分解する素材で作ったワンピース、エコバッグが付いたスカートなど、服の新しい可能性を追求

パーツをつなぎ合わせて顔を立体的に表現したドレスや自然分解する素材で作ったワンピース、エコバッグが付いたスカートなど、服の新しい可能性を追求

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 那覇・国際通りの那覇市ぶんかテンブス館(那覇市牧志3、TEL 098-868-7810)で2月20日より、沖縄ファッションアート学院(樋川2、TEL 098-855-6975)の生徒らの作品展「ART COUTURE(アート・クチュール)展示会」が開かれている。毎年この時期行われているもので、生徒自らが実行委員会を組織し、会場選びから広告主との交渉、パンフレット制作、会場設営など、チケット販売までを手がけたという。

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 「ファッション+アート(ART)+仕立てる(COUTURE)」から『何か』をつくり出すこと」をコンセプトに、新しい服の可能性を追求。新しい服のフォルムを追求する「点線立体」、服の立場から平和や環境問題を考える「ECO AND PEACE」、変化のある素材や風合いを探る「TEXSTYLE WORKS」の3つのテーマに会場を別け、それぞれのブースではブースナビゲーターと呼ばれる生徒が作品について解説や説明を行う。

 「点線立体」では、粘土で1つ1つ型を取りパーツをつなぎ合わせて顔を立体的に表現したドレスや、取り付けたひもを調整することでフォルムが変わるブラウスなどを展示。「ECO AND PEACE」では、ペットボトルを装飾素材として利用したキャミドレス、自然分解する素材で作ったワンピース、すそ上げでいらなくなったジーンズ生地だけで作ったドレス、エコバッグが付いたスカートなど。「TEXSTYLE WORKS」では、染めやダメージ加工などのテクニックを駆使しドレスや、綿を使ったベスト、帽子、ワンピースなど、自由な発想で新しいファッションスタイルを提案している。

 そのほか、NDCファッションデザイングランプリ受賞・作品、グンゼファッションデザインアワード2007入選作品、那覇市キャンペーンレディーのユニホーム、卒業生の作品展示スペースも設けた。

 実行委員の加勢本麗さんは「デザインだけでなく縫製もすべて生徒が行っている。デザインだけでなく仕上がりも見てほしい。素材や加工にこだわっているので、触って確かめてほしい」としたうえで、「自分たちが作った服を自分たちの言葉で伝えるようにナビゲーターを置いているので、気軽に声をかけてくれたら」と話す。

閲覧時間は10時~20時。入場料は300円(当日400円)。2月24日まで。

沖縄ファッションアート学院

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