主婦自ら立ち上げた子育て支援NPOが首里へ移転

子育て支援NPO「うぃず」発行の沖縄子育て情報誌

子育て支援NPO「うぃず」発行の沖縄子育て情報誌

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 子育て当事者による子育て支援を展開する「NPO沖縄子育て情報うぃず」(那覇市首里大名町1、TEL 098-884-7072)は12月13日、那覇市首里の大名児童館近くに事務所とショップを移転した。子連れでも気兼ねなく長時間過ごせる場所を求めての移転となった。

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 「うぃず」は、子育てに役立つ情報を集約し発信し、さらに子育ての現状を社会に発信することを目的に活動を続けている。現在、運営に携わっている会員は28名。地域密着の子育て情報本を4冊出版したほか、フリーマーケットやさまざまな講習会を開催したり、親子の居場所や子育て中の親たちの活躍する場として事務所やイベント会場を開放している。ショップでは、お勧めの本や、独自で仕入れているフラップ帽などの紫外線防止グッズ、オリジナルのポストカードや雑貨などを販売。

 同NPOを主宰する田仲由紀子さんは、システムエンジニアとして働くかたわら2人の子育てをしているころ、地域に密着した、親の目線で集められた情報が少なかったことを痛感しホームページを開設。「大切なのは、子育て当事者が、社会や企業が用意する子育て支援事業のお客さんとなるのではなく、自らが子育て支援に携わること。そうすることで、孤立しがちな育児から解放されていくだけでなく、子育て中の人が活躍できる場ができ、元気が出てくる」(田仲さん)と話す。

 「うぃず」が入居したのは、親と子のなごみ処「てぃーだの家」。首里大名の住宅地に建つ、広い庭のある一軒家で、「うぃず」のほかに、昔あそびの伝承「NPO法人うてぃ~らみや」や、親子のコミュニティースペース「まんまん屋ぁ~」、子供とのアウトドアを提唱する「てぃ~だキッズミュージアム」、自然素材の雑貨とおもちゃのお店「星のかけら」が入居。「子どもという共通したテーマのショップが集まり、スケールメリットや相乗効果を生み出している」(田仲さん)という。

 現在、新聞での執筆、ラジオ・テレビ出演、子育てに関するセミナー講師、シンポジウムのパネリストとして活躍する田仲さんは、「子育て中の人の声を集約・発信することで、子育てをめぐる問題にさらにアプローチしたい」とも話している。

 「うぃず」は会員の募集も行っており、会員はメーリングリストに参加し企画・運営への意見や提案ができるほか、情報本を受け取ることができる。年会費2,400円。ほかにも「お助けスタッフ」や「特派員」などの様々な協力者もを求めている。

NPO沖縄子育て情報うぃず

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