那覇・栄町市場で「共同売店」写真展-子ども向け「共同店」もプレオープン

現存する共同店の写真を市町村ごとに展示したほか、共同店分布図や共同店の歴史を紹介するパネルも掲げた

現存する共同店の写真を市町村ごとに展示したほか、共同店分布図や共同店の歴史を紹介するパネルも掲げた

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 共同売店ファンクラブは5月10日より、アート系NPO法人「前島アートセンター」が運営する那覇・栄町市場内の「おきなわ時間美術館」(那覇市安里、TEL 098-885-9371)で「共同売店写真展in栄町市場」を開催している。

 共同店(共同売店とも)は、その地区に住む人々の共同出資により運営される商店で、1906年4月に国頭村奥で雑貨商を営んでいた糸満盛邦さんが村の共同事業として経営していくことを提案し「奥共同店」が発足。以来、近隣の集落でも共同店が開設され1980年ごろには県内全域で約120の共同店が出店したが、約70店舗に減った今も経営を続けている。共同店は地域の産業を育てるなど、戦中戦後の混乱を極めた沖縄経済を陰で支えてきたという。

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 同展では、現在も経営を続ける約70の共同店の写真を、読谷村、恩納村、うるま市、名護市、今帰仁村、東村、国頭村、伊平屋島、伊是名島、宮古島、石垣島、波照間島、西表島など市町村ごとに掲載したほか、共同売店などの分布地図や、共同売店の歴史を説明するパネルなども掲げた。

 同センターの岡田有美子さんは「オープン前からヤンバル(沖縄本島北部)出身のおじいやおばあが訪れてくれた。熱心に写真を見ながら『ここは宜野座からの移民がやってるんだ』『昔はこの近くに疎開していたからよく行った』と、懐かしそうに話しかけてきた」という。

 そのほか、駄菓子などを扱う期間限定店舗「栄町共同売店」も同日プレオープンした。栄町市場の関係者や福祉関係者らが出資者となり、子ども向け共同店を栄町市場内に出店しようと計画。岡田さんは「約20人の出資者で試験的にオープンした。お菓子を見つけた子どもたちから噂が広まり、子どもだけでなく昔を懐かしがる大人たちで大繁盛だった」としたうえで、「店番などのボランティアも募集しているので興味のある人は応募してほしい」と参加を呼びかける。

写真展の開催時間は12時~20時。入場無料。今月24日まで。20日は、おばあラッパーズ・新城カメーさん、瀬長金一栄町市場理事長、宮城能彦沖縄大学教授らによるトークイベント「マチグヮー座談会」(19時30分~)も予定。「栄町共同売店」の運営期間は20日~24日。

共同売店ファンクラブ前島アートセンター