那覇の古書店でガーゼ布を使ったインスタレーション展-本や雑誌をモチーフに

ガーゼを1枚切り抜くことで薄く透けて見えるのを生かし、店の外や中の風景が太陽の光りや室内の明かりによって変化する楽しさを表現した

ガーゼを1枚切り抜くことで薄く透けて見えるのを生かし、店の外や中の風景が太陽の光りや室内の明かりによって変化する楽しさを表現した

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 美術や建築、工芸などアート系の書籍をメーンに扱う古書店「言事堂(ことことどう)」(那覇市若狭3、TEL 098-864-0315)で11月15日より、アーティスト・平良亜弥さんのインスタレーション展「灯(ともり) 歓迎・訪問」が行われている。

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 同店の入口にかけられたダブルガーゼ布を使い木の影を表した作品や本のページをチョウの形に切り抜いた作品を展示する。木の影の作品は、同店の店先に夕方ごろに現れるガジマルの木影を撮影し布に転写したもので、ガーゼを1枚切り抜くことで薄く透けて見えるのを生かし、店の外や中の風景が太陽の光りや室内の明かりによって変化する楽しさを表現した。チョウの作品は、井上靖「月光」や谷川俊太郎の詩集、立原正秋「花のいのち」、三島由紀夫「永すぎ春」、安部公房「箱男」、ロマン・ロラン「ミレー」、雑誌ユリイカなど約30冊の本を切り抜き、店内各所に配した。チョウはリュウキュウアサギマダラで、切り抜いたものはしおりに取り付け読めるようにした。

 店主の宮城未来さんは「別の展示会で平良さんの作品を見て、うちの店で本や古書店を題材にインスタレーションを考えてもらった。面白い作品に仕上がった」とし、「wanakio2008の裏展示としてアーティスト・安岐理加さんの『若狭堂々めぐり』も同時開催しているのでぜひこちらも見てほしい」と話す。

 営業時間は水曜・木曜・金曜=11時~18時、土曜・第2日曜=11時~19時。12月7日まで。

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