アクリル画家・仲本京子さんが新たな試み-那覇で新作「掛け軸」を披露

掛け軸「十二支唐子墨絵」(全12幅)は、十二支の動物をモチーフに唐子(中国の子ども)が遊ぶ様子を墨と中国水彩の1~2色を用い仕上げた

掛け軸「十二支唐子墨絵」(全12幅)は、十二支の動物をモチーフに唐子(中国の子ども)が遊ぶ様子を墨と中国水彩の1~2色を用い仕上げた

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 那覇の百貨店「リウボウ」7階の美術サロン(那覇市久茂地1、TEL 098-867-1291)で12月9日、画家・仲本京子さんの個展「Renovation~新しい風~」が始まった。同サロンでの開催は8回目。

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 今回の個展では、「10年間、アクリル画をずっとやってきた。自分の中に新しい風を吹き込みたい」(仲本さん)と、新たな試みとして掛け軸作品に取り組み「十二支唐子墨絵」(全12幅)を完成させた。作品は、十二支それぞれの動物をモチーフに、唐子(中国の子ども)らが遊ぶ様子を、月桃紙に墨と中国水彩の1~2色を用い、ほのぼのとした楽しい作品に仕上げた。

 新たな表現方法として掛け軸を選んだことについて、仲本さんは「墨絵や唐子が好きで前から描いていたが、福島県の掛け軸工房『連』の村上いずみさんが生み出すモダンでこだわりの掛け軸との出会いが大きい。今回は村上さんとのコラボレーション作品ともいえる」と話す。そのほか、亜熱帯の鮮やかな色彩に満ちた「楽園シリーズ」の原画やジクレー版画、ペン画シリーズも多数展示する。

 「楽しんで描いている。自由に解釈してもらい、絵の世界で遊んでほしい」(仲本さん)とも。

 仲本さんは、短期大学卒業後、生保会社に入社。在職中から画塾に通い画家の真喜志勉さんに師事。入社10年目に退職し、翌年イラストレーターとして活動を開始。1998年、キャンバスにアクリルで描く「楽園シリーズ」誕生をきっかけに画家に転身。沖縄での初個展が好評を得て、沖縄や本土、ニューヨークで展示会を開催。現在「楽園シリーズ」は200作を超え、国内外に多数のコレクターを持つ。

 開催時間は10時~20時30分(最終日は17時まで)。入場無料。今月15日まで。展示作品は販売も行う。

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