那覇・壺屋の古民家に「三線」店-楽器好きの店主が独立、教室も開講

「何より音質にこだわり、気持ちのいい音が出る三線だけを製造販売することを心がけている」(同店)という

「何より音質にこだわり、気持ちのいい音が出る三線だけを製造販売することを心がけている」(同店)という

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 「三線の日」の3月4日、壺屋大通り出口近くひめゆり通り(国道330号線)沿いに、沖縄伝統楽器・三線の製造販売を手がける「壺屋三線店アッチャメ~小(ぐゎー)」(那覇市壺屋1、TEL 098-861-7034)がオープンした。店名は、結婚式や祭などの祝いの席で演奏される速弾きの三線の曲カチャーシーの代表曲の一つ。

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 店舗は、築約30年の2階建て古民家を改装。1階の売り場面積は約8坪。しっくい風の白い壁と商品棚などに木を用いた店内には、エントランス正面に三線を製造する作業台を設置し、通りから三線の製造工程が見られるようしたほか、商談用のテーブルや6畳の座敷を設け三線学校(教室)も開講する。

 取扱商品は、「値段に関わらず何より音質にこだわり、気持ちのいい音が出る三線だけを製造販売することを心がけている」(同店)というオリジナルの三線のほか、煤竹(ススダケ)で作ったアカウマー(駒)、6本の弦がかけられる糸掛け(糸緒)などオリジナルの三線用小物やパーツもそろえる。店主の吉川徹さんは「アカウマーは堅いが弾力があり、丸みのあるいい音が出る。民謡歌手の古謝美佐子さんが使って、口コミで広がった人気商品で、県外からまとめて買いにくる人もいる」と話す。

 沖縄に移住する前にギターメーカーに務めていた経験がある吉川さん。「楽器が好きで、音楽が好き。沖縄の三線店で長年務めていた際に、仕入れ先の三線店や先輩などに三線の作り方を教えてもらい自分なりに研究した。三線に対して自分なりのアイデアや音へのこだわりがあり、ゆくゆくは独立したいと考えていた」(吉川さん)とも。

 「縁があって壺屋に店舗を借りることができた。三線学校を開講することで壺屋に深くかかわっていければ。地元の皆さんに愛される店を目指したい」と抱負を語る。

 営業時間は、火曜~金曜=11時~20時、土曜~日曜=11時~18時30分。三線学校の開講時間は、木曜=20時30分~23時、日曜=14時~。受講料は2,000円。

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