那覇の「作家陶器」専門店、前島から壺屋へ移転リニューアル

約2坪広くなった店内に、沖縄県立芸術大学出身の作品を中心に、県外の著名な作家の作品も展示販売する

約2坪広くなった店内に、沖縄県立芸術大学出身の作品を中心に、県外の著名な作家の作品も展示販売する

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 那覇・前島の作家陶器専門店「ART&CRAFTよかりよ」は4月16日、店名を「陶・よかりよ」(那覇市壺屋1、TEL 098-867-6576)に改め、壺屋の「やちむん通り」近くに移転リニューアルオープンした。「やちむん」は沖縄方言で「焼物、陶器」の意味。

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 新店舗の面積は約12坪で、以前より約2坪広くなった。縦に長いのが特徴の店内は、無機質なコンクリート壁に低めの商品棚を設けた。

 扱う作品は、沖縄を拠点に活躍する陶芸家・小泊良さん、赤嶺学さん、愛知県に窯を構える金憲鎬さんなどのほか、県内外で活躍する作家10数人の作品を販売する。

 「以前は花屋との共同店舗だったが、花屋を閉店することになり、陶器専門店に一本化して新たにスタートすることにした」と、移転理由を話す同店オーナーの八谷明彦さん。

 陶器のセレクト基準について、八谷さんは「共通のテーマは『楽しさ』。作家が笑顔で製作している器を中心に置いている」と話す。同店では7年前のオープン当初から、沖縄県で活動する若手作家の支援にも力を注いできた。現在は沖縄立芸術大学出身の作家の作品が3分の1を占める。

 「沖縄には壺屋焼など伝統的なやちむんがあるが、彼らが手掛ける現代陶器が評価されることで二つの柱ができ、今以上に沖縄の陶芸が盛り上がってほしい」と期待を寄せる。今後は年に数回の企画展を開催していく予定。次回は5月22日、沖縄県出身の東恩納美架さんによる陶展「風景泥棒」を開く。

 営業時間は10時~19時。木曜・第2日曜定休。

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