那覇市国際通りトランジットマイル導入委員会（那覇市牧志3、TEL 098-863-2755）は2月11日より、国際通りへの車両の乗り入れを禁止し、「国際通りトランジットマイル」の試行を行い、4月からの正式導入を目指す。

　「トランジットマイル」は、歩行者に配慮して一般の車両を規制し公共交通機関だけが通行できるようにした商店街という意味の「トランジットモール」と、国際通りの別名「奇跡の1マイル」をかけた造語。国際通りは那覇市のメーンストリートとして商業の発展に貢献してきた約1.6キロメートル2車線の道路で、慢性的な交通渋滞、郊外大型店の進出、新都心地域の開発などにより中心市街地としての求心力を失いつつあった。

　こうした現状を改善し商店街の活性化を目指して2001年、2002年、2004年、2005年と4回の「トランジットマイル社会実験」が行なわれた。その結果、来街者が通常1万8,000人から、1.4倍～最大1.9倍の3万4,000人に大きく増えたという。

　実施エリアは、国際通りの蔡温橋の南西観光ホテルからパレットくもじまでの1,300メートルの区間。時間は12時～18時。通行できるのは5台のトランジットバス（小型低床バス2台を含む）とベロタクシーのみ。トランジットバス内では那覇の観光地の映像やイベント情報などを放送するほか、三線ライブやバスガイドによる観光案内も行う予定。また、国際通り沿いには、休憩場所や軽食を楽しめるオープンカフェを10カ所を設けるほか、各商店によるワゴンセール、ストリートパフォーマンスのエリアも10カ所用意する。

　同委員会の比嘉司専務理事は「これまでの実験の結果、確実に地元客が国際通りに増えている。今後、こうした地元客を対象に商店街のやり方も変わってくるのでは。また、沖縄観光の魅力を創造していく上でもトランジットマイルをぜひ成功させたい」と話している。

　期間は2月11日から3月25日までの毎週日曜。時間は12時～18時。