那覇・牧志公園で「沖縄角力大会」-沖縄全島から40人の「強者」参加

ウガン(御願)奉納角力は約300年の歴史を持ち牧志町の発展と繁栄を祈願し奉納されるもので一時中断していたが1993年に復活した

ウガン(御願)奉納角力は約300年の歴史を持ち牧志町の発展と繁栄を祈願し奉納されるもので一時中断していたが1993年に復活した

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 沖縄都市モノレール「牧志駅」近く国際通り沿いの牧志公園(那覇市牧志2)で5月24日、「牧志ウガン奉納大角力大会」が行われる。主催は牧志青年会(TEL 090-1949-8575)。

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 ウガン(御願)奉納角力は約300年の歴史を持ち、牧志町の発展と繁栄を祈願し奉納されるもので、一時中断していたが1993年に復活した。久米島や大東島など、全島から30~40人が参加する県内でもハイレベルな大会だという。軽量級(70キロ以下級)、中量級(70~80キロ以下級)、重量級(80キロ超級)の体重別で3階級が行われる。競技はトーナメント制。競技時間は1本=3分間で、2本先取した方が勝ち。優勝者は園内にある東之御獄(あがりぬうたき)の塀に名前が刻まれる。

 沖縄角力は大相撲とはル-ルが異なり、右四つに組んだ体勢で始まる。右手は逆手、左手は順手で組む。主審の「よし」の合図で開始し、相手の背中を地面に付ければ勝ちとなる。直径7メートルの砂でできた円の中で勝負を行うが、土俵のような明確な場外がないため押し出し、寄り切りなどの決まり手はない。最初から組むために必ずしも体が大きな選手が有利にならないという。モンゴル相撲「ブフ」や韓国相撲「シルム」に似ているともいわれる。

 同青年会の長岡力会長は「沖縄角力は投げが中心。場外がなく、膝や尻が着いた状態からでもどんどん投げを打っていくため、展開がスピーディーで迫力がある。国際通り沿いのため観光客も多く訪れる。午前中は地域の子ども角力も行われるので、大人の部と合わせて見てもらいたい」と来場を呼びかける。

 開催は13時から。入場無料。

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