那覇に「琉球舞踊教室」-重要無形文化財の母退官を機に娘が開校

国指定重要無形文化財保持者(琉球舞踊)の又吉静枝さん(左から2番目)と娘の聖子さん(右端)、受講生の皆さん

国指定重要無形文化財保持者(琉球舞踊)の又吉静枝さん(左から2番目)と娘の聖子さん(右端)、受講生の皆さん

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 那覇・新都心に8月4日、琉球舞踊教室「玉城流いずみ会おもろまち支部道場」(那覇市おもろまち4、TEL 098-885-8878)が開校した。同会講師の又吉聖子さんが中心となり、聖子さんの母で家元・静枝さんの沖縄県立芸術大学教授退官に合わせて開いた。

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 教室の面積は約18坪。全面に鏡を配した壁や、ロッカースペース、オフィスで成り、正面の大きな窓からは新都心の街並みが見渡せる。白と茶で統一されたシンプルな教室には観葉植物なども置く。

 同教室は現在、中学生から81歳の受講生まで幅広い年齢層が通う。初心者から本格的なけいこを習いたい人まで多様なニーズに合わせけいこを行うほか、舞踊の所作だけでなく踊りの歴史などの解説も行う。コースは、「週2回コース」(毎週火曜・木曜)や、琉球舞踊の基礎的な所作を取り入れた体操やストレッチ、琉球舞踊1曲とカチャーシーを教える「3カ月コース」(同)などを設けるほか、特別けいこにも応じる。

 「開校の話は昨年から出ていたが、物件をいろいろ探して、街が元気で、わたしたちも以前からよく食事に来ていたおもろまちを選んだ。もともと事務所仕様の物件だったが、床の色から張り方、鏡や棚などすべてにこだわりデザインした。思い切って変えて良かった」と聖子さん。

 国指定重要無形文化財保持者(琉球舞踊)でもある静枝さんは「琉球舞踊は言葉使いや目線、礼儀が身に付き、精神面でも忍耐と自信が身に付くので教育的に非常にいい」とし、「次世代への橋渡しとして生徒の育成や教室運営の後押しをしたい。今まで指導者として38年続けてきたが、琉球舞踊の国指定保持者になって、うれしい反面さらに厳しさが求められプレッシャーが大きくなっている。これからも自分に厳しく、実技を極めながら琉球舞踊を継承・発展させていきたい」と抱負を語る。

 開講時間は13時~20時30分。日曜・祝日休講。料金は、週2回コース=中学生以下5,000円、大人8,000円(月謝制)、3カ月コース=15,000円。

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