那覇で「琉球古道」写真展-2年間に300カ所巡り写真に残す

沖縄本島の宿道や生活道路、グスク、その道沿いに残る遺跡や史跡、御獄などをとらえたモノクロ写真12点を展示する

沖縄本島の宿道や生活道路、グスク、その道沿いに残る遺跡や史跡、御獄などをとらえたモノクロ写真12点を展示する

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 那覇・壺屋の浮島通り沿いのインテリアとスーベニアのショップ「GARB DOMINGO(ガーブ・ドミンゴ)」(那覇市壺屋1、TEL 098-988-0244)2階ギャラリーで2月13日、写真家・とみやまよしのりさんの個展「琉球古道」が始まった。タイトルは、琉球王朝により整備された「宿道」を含む沖縄創世記から続く古い道の総称として、とみやまさんが今回の写真展のために作った造語。

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 作品は、浜川御獄、斎上御獄(ともに南城市)、フェンサグスク(糸満市)、浜の東御獄(浜比嘉島)、国頭方西海道(読谷村)、ヨリアゲハの森(宜野座村)、ジャネー洞(薮地島)、安和クバの御獄(名護市)など、沖縄本島の宿道や生活道路、グスク、その道沿いに残る遺跡や史跡、御獄(うたき、祈りの場所で聖地の象徴)などをとらえたモノクロ写真12点を展示する。展示作品はデジタルカメラで撮影し、新バフン紙にトナータイプのプリンタでプリントした。

 とみやまさんは「琉球古道は、その沖縄の長い歴史文化を知る重要な道標といえる存在。しかし、先の戦争やその後の再開発、農地整備などにより残念ながら姿を消したところも多いが、幸運にもまだ一部地域にその面影は残されている」と話す。

 展示作品はこの2年間に撮影したもので、約300カ所を歩き回り、撮影した2,000枚以上の中から選んだもの。「これまでとは違った沖縄の一面が写されていると思う。いろいろな紙やプリンタを試したが、今回使っている紙とプリンタの発見がなければ亜熱帯の湿度感や雰囲気は表現できなかった。ほかでは見られないと思うので、そうしたところも見てほしい」と来場を呼びかける。

 営業時間は10時~18時30分。月曜・水曜定休。入場無料。今月21日まで。

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