那覇・首里公民館（那覇市首里当蔵町2）大ホールで4月10日、「古都首里のまちづくり期成会（仮称）」の設立総会・式典が開かれる。併せて、琉球大学工学部環境建設工学科教授の池田孝之さんを講師に迎え、「首里杜構想と首里のまちづくり」をテーマに記念講演も行う。

　同会は、首里城復元の一役を担ってきた「首里城復元期成会」（1973年発足、昨年4月解散）の後継団体。首里城復元期成会が所期の目的を達成したことから、その実績を引き継ぎ「首里地域のまちづくり」にまで活動範囲を広げ、総合的、長期的に活動を展開する団体が必要として設立に至った。

　設立後の活動内容は、首里王家跡継ぎの邸宅「中城御殿（なかぐしくうどぅん、旧県立博物館）」や点在する古都首里の文化財の保全・復元、その歴史的景観の回復推進と、「歴史薫る風格ある文化都市づくり」の2点を重点活動とし、地域各団体の協力体制づくりも図りたい考え。

　同発起人会では、「首里のまちづくりで大切なことは、県民の誇りとなり地元地域の生活文化の場として発展しなければならい。それを推進するためには、地元の声をくみ取り、長いスパンでまちづくりの研究や活動を進める団体の組織化が重要だと考える。設立の趣旨を理解いただき、首里が好きな人やまちづくりに関心のある人に来てもらえれば」と参加を呼びかける。

　設立総会は16時～、記念講演は17時～18時。入場無料。問い合わせは同発起人会（TEL 098-887-1097）山城さんまで。