沖縄県立博物館・美術館(那覇市おもろまち4)県民ギャラリーで9月27日、アーティスト・岩橋格さんによるフォト・アート展「フォト・ファンタジー展」が始まった。開催は今回で3回目。
岩橋さんは、さまざまな場所や時間帯に撮った、地面に映る自身の影の写真をプリントアウトし、それを100枚、1000枚と幾何学的に組み合わせ、壁面アート作品やコラージュ作品に仕上げる。作品は、見る角度や距離によってタイル画やステンドガラス、パッチワークのように感じられるのが特徴。
今回、ギャラリーの壁一面(高さ約3.3メートル×幅約8.5メートル)に約2000枚の写真で表現した壁画アート作品「つながっているもの」をはじめ、大震災の復興を願い来場者を撮影しこれをコラージュする参加型の作品「顔晴れ 日本」など8作品を展示。作品近くに制作への思いをつづったパネルも添える。
岩橋さんは「日常生活を切り取った写真がその組み合わせにより、全く新しい、創造的で幻想的な作品に変わることを皆さまに体感してほしい。11月に被災地に行く予定なので、沖縄からのメッセージも届けたい」と話す。
開催時間は9時~18時(金曜・土曜は20時まで、最終日は16時まで)。入場無料。10月2日まで。