那覇の映画館で「市民大学」開校-初代学長に沖縄芝居の平良進さん

沖縄の歴史や文化講座をはじめ、映画製作、ダンスや空手、看板職人の絵描き、ぶくぶく茶(沖縄の茶道)、講師を特定せず受講者自身が運営する「研究ラボ」など約80講座を提供

沖縄の歴史や文化講座をはじめ、映画製作、ダンスや空手、看板職人の絵描き、ぶくぶく茶(沖縄の茶道)、講師を特定せず受講者自身が運営する「研究ラボ」など約80講座を提供

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 映画上映やライブ、ワークショップなどを行う複合施設「桜坂劇場」(那覇市牧志3、TEL 098-860-9555)は1月14日より、「学ぶ・楽しむ・知る」体験型ワークショップ「桜坂市民大学」を開校した。

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 「桜坂市民大学」は、これまで行っていたワークショップや講座の内容を見直しリニューアルしたもので、講座数を約2倍に当たる約80講座に増やした。大学での講義スタイルに近いものもあり、ユーモアを効かせ「市民大学」と命名したという。

 同館スタッフの仲井真崇史さんは「桜坂劇場では映画上映、ライブなどの娯楽を提供しているが、『学ぶ』ことも娯楽の1つととらえている。多くの人に『学ぶ楽しさ』を提供できるよう講座内容を充実させた」と話す。初代学長には、沖縄芝居の重鎮・平良進さんが就任した。「平良さんにはウチナーグチ講座やウチナー芝居入門を受け持ってもらっているが、平良さんの芝居に対する真摯(しんし)な姿勢が学長にふさわしいとお願いした」(仲井真さん)。

 講義は、従来の「ワークショップ」のほか、座学が中心の「アカデミー」、子どもの可能性を広げる「キッズチャレンジ」、講師を特定せずに受講者たちが主体的に運営していく「研究ラボ」の4つのジャンルに分かれる。さらに講義内容により7つに分類され、沖縄の歴史や文化、楽器、民俗芸能など、沖縄のルーツを学ぶ「アカデミー」(9講座)のほか、映画製作や映像プロデューサー入門、CMディレクターの仕事術などを学ぶ「映画・映像・ビジュアル」(8講座)、ダンスや空手、落語、バルーンアート入門などの「身体を動かそう」(16講座)、漫画塾、看板職人の絵描き塾、ビーチグラスアートなどが学べる「アート&クラフト」(16講座)、ぶくぶく茶(沖縄の茶道)、古着講座、沖縄の建築など「生活を豊かにする」(17講座)、バリアフリー映画上映会研究やまちおこしなどの「研究ラボ」(10テーマ)など、多岐にわたる。

 仲井真さんは「ほかのカルチャーセンターなどでは行っていない講座がたくさんある。中でも『研究ラボ』は初めて行うが、自分の考えをしっかり持っている人が受講しており、その討論などは実に面白くためになる。何かしらいい結果を出してくれると思う」と期待を寄せる。

 「まだ始まったばかりなので受講が可能。誰でも受講できるので、この機会に同じ趣味や興味を持つ人との交流や知識を深めてもらえたら」(仲井真さん)とも。

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