フォトミュージアム設立目指して「異種格闘技スライドショー」

沖縄の貴重な写真と県内のミュージシャンによる異種格闘技的なスライドショーを開催

沖縄の貴重な写真と県内のミュージシャンによる異種格闘技的なスライドショーを開催

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 桜坂劇場(那覇市牧志3、TEL 098-860-9555)で3月17日、イベント「第0回琉球フォトセッション-写真と音楽の異種格闘技スライドショー@那覇大会」が開催される。主催は「美ら島フォトミュージアム」設立推進委員会(TEL 08-3957-0268)。

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 同委員会は、「貴重な沖縄の写真郡を永代に渡って保存しよう」とフォトミュージアム設立を目指す任意団体で2005年12月に発足した。発起人は、世界的な写真家・東松照明さん。同委員で写真家・垂見健吾さんは「東松さんにお会いした時、『私(東松さん)と同世代のプロやアマチュアが撮った沖縄の貴重な写真がたくさんある。その人が亡くなり写真が保存されず消滅してしまうのは実にもったいない』と嘆いておられた。その話からフォトミュージアムの必要性を感じ、東松さんに賛同する有志約20人が集まり推進委員会を立ち上げた」という。

 今回のイベントは「約1年間じっくり時間をかけて何度もミーティングを重ねフォトミュージアム設立への準備を進めてきた。今回のイベントは、委員会の活動趣旨を皆さんに理解してもらうためのプレゼンテーション」(垂見さん)と位置づける。

 イベントには、プロ・アマ写真家や企業、団体、小・中・高・大学など18組が参加する。約50年前の那覇市の風景や久高島の伝統行事イザイホー、山原(やんばる)の貴重な動物と自然、海中を泳ぐウミガメ、さとうきび畑をバックに笑う琉球人の肖像など、沖縄のさまざまな表情をとらえた写真に、県内のミュージシャンが音楽を付け「写真と音楽の異種格闘技」的スライドショーとなる。

 セッションは3つのテーマに別れ、第1部「むかし」=写真家・山田實さん、金城棟永さん、比嘉康雄さんらが参加。第2部「いま」=國吉和夫さん、垂見健吾さん、大城弘明さん、嘉納辰彦さん、浜田太さん、久高将和さん、井上慎也さん、高松明日香さん、雑誌月刊ハンズ、しまPashaClub(78タイフーンfm)、沖縄テクスチャーファーム。第3部「みらい」=写真甲子園で優勝した真和志高校や識名小・石田中学校の生徒などが撮影した写真を披露する。

 17時からは、「沖縄と写真について」をテーマに作家・椎名誠さんと東松さんの対談も予定。

 「今後、奄美大島、八重山などで、規模は少し小さくなるが同様のセッションを予定。ワークショップやNPOの立ち上げを通じてフォトミュージアムの必要性をアピールしていきたい。私たちの活動に力を貸してほしい」(垂見さん)と協力を呼びかけている。

 開場=14時30分、開演=15時、19時終了予定。チケットは大人=1,500円、高校生以下=700円。300人限定。

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