那覇で「生物多様性」展-24団体6個人が写真や作品出展

沖縄の島々に息づくさまざまな生命のつながりが、「環境」「平和」「人権」の問題とも関係していることを広く理解してもらうことを目的に開く

沖縄の島々に息づくさまざまな生命のつながりが、「環境」「平和」「人権」の問題とも関係していることを広く理解してもらうことを目的に開く

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 那覇市民ギャラリー(那覇市久茂地1、TEL 098-867-7663)で7月13日、合同写真・作品展「生物多様性~小さな島々沖縄の大きな宝~」が始まった。主催は沖縄・生物多様性市民ネットワークと沖縄地域作業部会(CBD市民ネット)。那覇での開催は1月に続き2回目。

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 今年は、地球上の多様な生物の保全を推進するため国連が定めた「国際生物多様性年」にあたり、10月には愛知県名古屋市で「生物多様性条約」の第10回締約国会議(COP10)が開催される。同展はその100日前イベントとして開く。沖縄の島々に息づくさまざまな生命のつながりが、「環境」「平和」「人権」の問題とも関係していることを広く理解してもらうことを目的に企画された同展。環境、平和、人権系NPOなど24団体、6個人が出展する。

 会場には、ヤンバル(沖縄本島北部)の森の植物をはじめ、泡瀬の干潟の海の生き物や野鳥、石垣島白保のサンゴ、うるま市のマングローブ、辺野古のジュゴン保護など、多様な生き物が生息する沖縄の現状を写真やテキスト資料、パネル、地図、グラフ、貝殻の実物などで展示。そのほか、女性に対する暴力や人権侵害などへの取り組み、普天間基地の爆音問題、浦添市の軍港問題、沖縄戦遺骨収集など、各団体が工夫を凝らし、その活動内容を紹介する。

 委員の高里鈴代さんは「沖縄は生物多様性の豊かな環境にありながら、公共事業や米軍基地建設計画、軍事演習などで環境がものすごいスピードで壊されている」とし、「豊かな環境が平和な社会と人権尊重の基盤であることや平和なしには環境や人権は守れない。この視点は生物多様性条約の精神に共通する。展示を通して皆さんと一緒に考えていけたら」と話す。

 開催時間は10時~19時(最終日は17時まで)。入場無料。今月18日まで。

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