那覇・小禄で「貝細工ランプ展」-タペストリーやオブジェなど50点展示

沖縄本島や離島の海岸で収集した貝には一切手を加えずに、自然のままの形や模様を生かして作品に仕上げているという

沖縄本島や離島の海岸で収集した貝には一切手を加えずに、自然のままの形や模様を生かして作品に仕上げているという

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 沖縄都市モノレール「ゆいレール」奥武山公園駅近くのギャラリーカフェ「ギャラリー小禄」(那覇市鏡原町2、TEL 098-858-4527)で、貝細工作家・上原正五郎さんの「貝殻ランプ あかり」展が開かれている。

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 画廊スペースには、ランプやタペストリー、オブジェなど約50作品が並び、中には150センチの巨大なランプも。貝殻ランプは、花瓶やつぼなどから型枠を取りその上に、上原さんが海岸で収集した貝殻、サンゴの枝、岩、廃ガラス、流木、魚のうろこなどを1つ1つ組み合わせ作品に仕上げる。白、青、緑、赤、紫などさまざまな色や形、模様、大きさの貝が使われ、内側からの光によって幻想的な雰囲気を醸しだしている。

 上原さんは「使っている貝はほとんどが沖縄本島や離島の海岸で収集したもので、一切手を加えずに自然のままの形や模様を生かして作品に仕上げている」と話す。上原さんが貝細工を始めたのは約10年前。たまたま拾った波や砂などに削られた貝殻の美しさに魅了されたのがきっかけで、この美しさをどうにか残せないかと試行錯誤を重ね、「太陽で透かしてみたときの美しさをヒントにランプにしてみたら、自分でもほれぼれするほどのものができた。それからどんどんのめり込んでいき、現在では約400点以上の作品を作っている」(上原さん)という。

 「普段何気なく見ている貝でもその内側に美しい色や模様を隠している。それを見ると沖縄のちゅら(美しい)海やちゅら島を感じる。言葉で説明するのは難しいので、ぜひ実際の目で見てほしい」(上原さん)とも。

 同店は、画廊と喫茶の2つの空間からなり、画廊スペースでは絵画、写真、書、陶器、ガラス工芸など、県内外の作家を幅広く紹介し販売も行っている。

営業時間は11時~20時。入場無料。今月27日まで(日曜除く)。

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