寝台特急「なは」廃止で記念イベント-由来の「那覇」で写真展や講演会

3月14日が最後の運行となる寝台特急「なは」(写真提供=一柳亮太さん)

3月14日が最後の運行となる寝台特急「なは」(写真提供=一柳亮太さん)

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 那覇市久茂地公民館(那覇市久茂地3、TEL 098-891-3443)で3月14日、寝台特急列車「なは」が最終運行となる同日に「さよなら、特急『なは』」をテーマに講演会や写真展、講座が行われる。主催は同館。

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 運行当初や現在の姿をとらえた写真約15点を展示する「特急『なは』写真展」を1階ロビーで行うほか、「特急なは」の発車時間に合わせてエッセイスト・ゆたかはじめさんによる講演会「沖縄の鉄道を語る~特急「なは」 ラストランの夜に~」を6階ホールで開催する。そのほか、モノレールに乗りゆいレール展示館を見学する講座「沖縄の鉄道を知る」(3月19日)や、軽便鉄道の跡地などを徒歩で巡る講座「沖縄の鉄道を歩く」(同22日)なども予定している。

 「特急なは」は、1968年10月1日に旧国鉄が大阪~西鹿児島間で運行を開始。以来39年間、さまざまな変遷を経てJR九州が現在、熊本~京都間で運行しているが、今年春のダイヤ改正で3月14日に熊本を20時14分、京都を20時2分に出発するのを最後に廃止される。「なは」の名称は1967年、米軍統治下時代に沖縄返還と本土復帰を願う県民の声を受けて琉球新報が公募し、国鉄の列車愛称選考会が「なは」に決定したという。

 同イベントを企画した同館の一柳亮太さんは、昨年11月に「なは」運行廃止を知り、今年1月に実際に寝台特急なはで熊本から京都まで旅したという。一柳さんは「沖縄の人は案外、特急『なは』について知らない。『なは』という特急があったことや、『なは』の名に込められた県民の思いを広く伝えたいと企画した」としたうえで、「『なは』に対する理解を深め、沖縄の歴史について改めて考える機会になれば」と、イベント参加を呼びかけている。

写真展の展示時間は9時~21時(最終日は16時まで、31日まで)。講演会は19時~21時。ともに入場無料。講座の開講時間は、両日ともに13時30分~15時30分。応募資格は、那覇市在住、在勤・在学、そのほか関心のある人。30人限定。

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