那覇・鳥堀町の住宅街に「おうちカフェ」-高齢者自助グループが出店

青森県、宮城県、沖縄などの伝統的な家庭料理がメーンで、ごはんや料理のほかデザート、お茶付き(1,200円)のほか、手づくりお菓子とお茶(500円)のセットも用意

青森県、宮城県、沖縄などの伝統的な家庭料理がメーンで、ごはんや料理のほかデザート、お茶付き(1,200円)のほか、手づくりお菓子とお茶(500円)のセットも用意

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 高齢者の自助グループ「沖縄シニアの会」(首里鳥堀町4、TEL 098-886-6039)は11月23日、那覇・首里鳥堀町の住宅の一部を店舗にした「おうちカフェ花」(同)をオープンした。

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 同会は、「出会い、ふれ合い、学び合い、そして、支え合い」をモットーに、高齢者が自らの経験を生かし、自ら働ける場所づくりをはじめ経済的な自立を目指す団体で、今年5月に設立された。毎月、定期的に会合を開いているほか、ワークショップや講習会なども開催している。会員は現在、20~70代の10人。

 おうちカフェは同会の活動の第一歩となるもので、郷土の家庭料理を通じて、同会の活動内容の認知や高齢者が集える場所を提供するのが目的だという。自宅の1階を「おうちカフェ」として開放した同会代表の石橋桂子さんは「これまでの会合でいろいろみんなと話し合った。いろいろアイデアが出たが、とにかく何かできることから始めようと『おうちカフェ』を出店した」と話す。

 提供する料理は、青森県、宮城県、沖縄などの伝統的な家庭料理がメーンで、ごはんや料理のほかデザート、お茶付き(1,200円)のほか、手づくりお菓子とお茶(500円)のセットも用意。すべて手作りで、使用する食材は無農薬有機栽培の国産品、地場産品を使い、調味料も昔ながらの方法で作られた無添加物のものだけを使用しているという。「昔からある家庭料理の味を伝えるだけでなく、器を持って食事をするという日本の文化を伝えるのも高齢者の役目だと思う。高齢者の集うところではあるが、若い人にもぜひ来てもらい伝統の味を知ってほしい」と石橋さん。そのほか、バッグなどの手づくり雑貨なども委託販売する。

 「活動は始まったばかりだが、お弁当の販売や高齢者向けの旅行プランの企画などいろいろアイデアがある。私たちの活動に興味のある人はぜひ参加してほしい」とし、「長寿県のイメージが強い沖縄から全国に高齢者の活動を発信したい。ゆくゆくは国際通りに店舗を構え、国際通りを巣鴨地蔵通りのような『おばあちゃんやおじいちゃんの原宿』にしたい(笑)」と抱負を語る。

 営業時間は11時~17時(要電話連絡)。食事は土曜・日曜のみ。月曜定休。同会では会員も募集している。初回入会金=1,000円、月会費=300円。

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