NPO法人前島アートセンター(那覇市前島3、TEL 098-863-0244)と音楽ユニットのcinema dub monksの合同企画で1月21日午後から、同センターが入居するTAKASAGOビル最後のイベント「昼下がりの川べり音楽祭」を行ない、雨にもかかわらず多くの人が訪れた。
所有者移転により1月末に閉鎖となるTAKASAGOビルは、アーティストのアトリエや、バー、音楽スタジオ、ライブハウス、デザイン事務所など、個性的なテナントが集まったアーティスティックな雑居ビルで、同センターは6年前に前島3丁目周辺で行われた「前島3丁目ストリートミュージアム」をきっかけに入居。その後、アート展やデザインワークショップなどを積極的に行ない、前島地域の活性化に寄与してきた。
同センターの宮城潤理事は「TAKASAGOビルで出会った、テナントの皆さんや前島3丁目の人々、そのほか多くの人々との出会いをここで終わらせることなく今後につなげて繋げて行きたい。そうした思いから今回のイベントを企画した」と話している。
当日は、同イベントに賛同した県内のバンドや飲食店などが無償で参加。ライブではJAZZ GUILD ORCHESTRA(Jazz、Funk、Latin)、SKA 69(Jazz、Ska)、琉球チムドン楽団(おきなわんポップスバンド)、SKAYMATE’S(Ska)、Cinema dub monks(Cinematic Music)、川崎巽也(Guitar)、Midnight jazz band(Jazz)が熱いライブを繰り広げ、フラダンスの演舞も行なわれた。また、ココナッツテラス(ステーキハウス)、ひばり屋(珈琲屋台)、とくふく堂(古本屋)、niceness(タイカレー)、HUNKEE(焼き鳥)などが出店し、格安料金で販売したほか同センターギャラリーでは映像作品の上映も行なわれた。
宮城さんは「多くの人に参加してもらい大変感謝している。前島の人たちのおかげでこの近くに事務所を借りることが決まった。これから事業展開がどうなるか未知数だが、形を変えて必ず実現していくので期待してほしい」と話している。