那覇歴史博物館で「薩摩藩琉球侵攻400年展」-琉球国王の王冠や正装、3年ぶり公開

同館の全フロアを使い、島津氏琉球侵攻前後から琉球処分まで、琉球・日本・中国の関係を歴史資料や写真・パネルなどで紹介する

同館の全フロアを使い、島津氏琉球侵攻前後から琉球処分まで、琉球・日本・中国の関係を歴史資料や写真・パネルなどで紹介する

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 那覇市歴史博物館(那覇市久茂地1、TEL 098-869-5266)で9月4日より、薩摩藩島津氏琉球侵攻400年展「琉球王国と日本・中国 日本と中国のはざまで」が始まった。

 今年は、鹿児島県の薩摩藩島津氏が琉球王国に侵攻した1609年から数えて400年の節目の年にあたる。同展では同館の全フロアを使い、島津氏琉球侵攻前後から琉球処分まで、「島津氏の琉球侵攻」「島津氏の琉球支配(琉球在番奉行所と鹿児島琉球館)」「琉球王国の諸制度整備」「冊封使(さっぽうし)の来琉」「進貢・接貢貿易」などのテーマを設け、琉球・日本・中国の関係を歴史資料や写真・パネルなどで紹介する。

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 同館では3年ぶりの公開となる琉球国王が重要な儀式で着用した王冠「玉御冠(たまうかんむり)」や「赤地琉瑞雲剣山文様繻珍唐衣装(あかじりゅうずいうんけんざんもんようしゅちんとういしょう)」や肌着などのほか、琉球王国家・尚家継承文化遺産として県内で唯一国宝に指定されている「尚家文書」の福製本も展示。併せて、企画展示と関連した歴史文化講座も開講する。

 学芸員の外間政明さんは「侵攻の一側面しか展示できていないが、島津氏侵攻を対象にした展示会は沖縄では初めて」とし、続けて「侵攻や侵略と聞くと支配というイメージが強いが、能を手本に組踊(くみおどり)を創出するなど薩摩藩を通じて日本文化を取り入れたり、中国文化を積極的に導入し琉球王国の独自性を出したりするなど、日本と中国のはざまで琉球王国はしたたかに生きていた。そうした歴史的背景や意義などを感じてもらえたら」と話す。

 「期間中、高名な講師陣を招きテーマに合わせ歴史講座も開講する。展示内容への理解も深まると思うのでこちらもぜひ参加してほしい」と来場を呼びかける。

 展示時間は10時~19時。木曜休館。観覧料は、一般=300円、高校・大学生=200円、小中学生以下=100円。11月4日まで。歴史文化講座は毎週水曜日に開講。18時~19時30分。定員60人。受講には入館料が必要。

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