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沖縄尚学大逆転で優勝-「最後まで諦めない選手はすごい」と比嘉公也監督

「第44回明治神宮野球大会」で優勝旗を手に取る沖縄尚学

「第44回明治神宮野球大会」で優勝旗を手に取る沖縄尚学

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 明治神宮野球場で開催されていた「第44回明治神宮野球大会」で、九州地区代表の沖縄尚学(那覇市国場)が北信越地区代表の日本文理高校を、8点差をひっくり返す9-8の逆転劇で優勝した。沖縄県勢が同大会で優勝したのは初となる。

反撃の扉を開けた山城大智(#1)。再登場して日本文理の猛攻を抑えきる

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 10時31分にプレボールとなった同試合。沖縄尚学のエース山城大智(#1)の第1球を、日本文理のトップバッターの星兼太(#9)が本塁打とし1点を先制した。これを皮切りに同校の打線がさく裂。3回(1点)、4回(1点)、5回(4点)、6回(1点)に得点を許し8点をリードされた。

 5回に先発の山城から二番手の久保柊人(#4)にバトンタッチするが、5回に本塁打1本、二塁打3本、6回に本塁打1本の猛攻状態となった。この流れを止めたのは7回表のエース山城の再登場と「野球は何があるか分からない。最後まで諦めずに、まず1点を獲得しよう」と励まし続けた比嘉公也監督の言葉だったという。

 山城は「自分の責任で得点を取られたことが申し訳なかった」と話す。この思いが7回裏の本塁打が反撃の扉を開けて3点を獲得。続く8回裏には久保の安打と、安里健(#5)の本塁打を皮切りに打者一巡の反撃で6点を挙げて大逆転となった。

 当初から「打撃戦」と「投手戦」が予想されていた決勝戦。本塁打7本、二塁打4本が飛び交った。個人最多本塁打タイ記録(2本)=飯塚悟史(日本文理)、チーム最多本塁打新記録(5本)=日本文理、1大会最多本塁打タイ記録(6本)=日本文理など、記録ラッシュのゲームとなった。「飯塚悟史はよく投げ続けた」「山城大智から引き継いだ久保柊人も打たれたが、エース山城大智に立ち直る時間を与えた功績は大きい」との声も出ている。

 九州地区代表の沖縄尚学が優勝したことにより「第85回記念選抜高等学校野球大会」(3月22日~4月3日)「神宮大会枠」が与えられることになり九州地区からの出場校がプラス1になる。

日本文理=101 141 000=8
沖縄商工=000 000 36×=9

勝利投手=山城大智(61球+48球)
敗戦投手=飯塚悟史(138球)

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